過去ログ - 【DQ7】マリベル「アミット漁についていくわ。」【後日談】
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137: ◆N7KRije7Xs[sage saga]
2016/12/27(火) 19:30:17.43 ID:WJPu1BOR0

ボルカノ「つまり その猫が 船に紛れ込んで 干物を 食い荒らしていたと?」

アルス「うん。あそこにある ひっかき傷を見て 閃いたんだ。」
アルス「二回も停泊しているのに どうして この船には ネズミ一匹 出やしないんだろうってね。」

マリベル「それも そのはず。このネコちゃんが 紛れ込んでいて 食べてたからよね〜。」

*「ナ〜…。」

そういう少女の腕には白、茶色、黒の三色毛を持つ猫がしっかりと抱かれおり、今はされるがまま大人しくしている。

アルス「“犯人は現場に戻る”ってね。 いつだか読んだ物語の中に 書いてあったんだ。」
アルス「それで もう一度 干物棚の後ろを 調べたら こいつが 出てきてね。」

マリベル「追っかけまわしてたら 甲板まで 行っちゃったのっ。ね〜?」

*「ニャ…。」

少女に語り掛けられた猫は問いに答えるように小さく鳴く。
追いかけられたにもかからず少女に心を許したのかその手の愛撫を受けて三毛猫は気持ちよさそうに喉を鳴らしている。

*「まったく なんて 人騒がせな猫なんだ。」

*「どうりで ネズミを見かけないと思ったら そういうことだったのか。」

ボルカノ「他に 被害は ないのか?」

コック長「ええ もしやと思い 調べましたが 食べられてたのは 干物だけでしたぞ。」

ボルカノ「そうか。」
ボルカノ「マリベルおじょうさん 本当に 申し訳ねえ。おじょうさんのことを 犯人扱い しちまうだなんて… このとおりだ。」

そう謝罪して船長は深々と頭を下げる。
自分に非があればそれを認め誰であろうと必ず謝る、国一番の漁師頭が慕われる理由はただ漁の腕が良く豪放なだけではない人格者である点にもあったのだ。

マリベル「…ううん ボルカノおじさま。 そんなに 謝らないで。」
マリベル「疑いが 晴れたなら もう それで いいのよ。」

ボルカノ「おじょうさん……。」

マリベル「その代わり 一つ お願いがあるんだけど……。」 

ボルカノ「なんでしょう?」



マリベル「このネコのことは あたしに 任せてもらえないかしら。」





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