過去ログ - 【DQ7】マリベル「アミット漁についていくわ。」【後日談】
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◆N7KRije7Xs
[sage saga]
2016/12/28(水) 19:37:28.23 ID:HiFRyoCx0
ラグレイ「アルスどの マリベルどの!」
ラグレイ「男ラグレイ 本当の本当に 正真正銘 最後の お願いでありまする。」
マリベル「いいえ。」
ラグレイ「まだ 何も 言っておりません!」
マリベル「いいえ。」
ラグレイ「話だけでも! 話だけでも聞いてくださいっ!」
マリベル「いいえ。」
ラグレイ「…………………。」
[ マリベルは ラグレイに うらみがましい目で にらまれてしまった! ]
マリベル「何よ。今回も どうせ あたしたちに 口裏合わせろとか 言うんでしょ?」
マリベル「そんなの お断りに 決まってるわよ!」
ラグレイ「そこを なんとか!」
マリベル「いいえ。」
ラグレイ「後生ですから! この通り!」
マリベル「 イイエ。」
ラグレイ「じゃあ 諦めます。」
マリベル「いい……はい。」
ラグレイ「ひっかかりませんか。」
マリベル「バカじゃないの?」
ラグレイ「ううう……。」
まるで漫才のようなやりとりをしばらく続ける男と少女だったが、しばらくその様子を見ていた少年が遂に口を開く。
アルス「ラグレイさん。表にいる人たちは 何を 求めているんですか?」
ラグレイ「それが……。」
[ ラグレイは アルスに 事情を説明した。 ]
アルス「やっぱり 宿屋の主人が 言っていた 噂は本当だったのか。」
ラグレイ「頼みますよ〜 アルスどの! その海よりも 広い心で この哀れな男を お救い下さい!」
アルス「最近 海は 大陸の出現で 狭くなりました。」
ラグレイ「アルスどのまで〜〜っ!」
そんなこんなで長いこと無駄に話していたせいか、表で住人たちを食い止めていた給仕人の娘が部屋に飛び込んできた。
*「みなさん もう 無理です! 限界です! はやく 表へ出て 事情を 説明してください!」
*「きゃあああっ!」
そう叫ぶメイドの後ろから勝手に入って来た住民が一挙になだれ込み、英雄“たち”はあっという間に取り囲まれてしまった。
*「おい ラグレイさんよお! 噂は聞いてんだろ?」
*「いい加減 白状したら どうなんだい!」
*「そうだ そうだ! 本当のことを 教えろよ!」
ラグレイ「あわわわ……。」
まるで魔獣の様に牙を剥く住人たちに“百戦錬磨の戦士”もたじたじとするばかり。
*「え? アルスさん マリベルさん あんたたち 知ってるんだろっ!?」
*「答えてください! 本当に ラグレイどのは 皆さんと 一緒に魔王と 戦ったんですか?」
アルス「えっ えっと…。」
仕舞いには住人たちの矛先が少年と少女に向けられる。
マリベル「え え〜 そうよ! みんなが 思ってる通り ラグレイは…」
痺れを切らした少女が本当のことを告げようとしたその時だった。
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