過去ログ - 【DQ7】マリベル「アミット漁についていくわ。」【後日談】
1- 20
169: ◆N7KRije7Xs[sage saga]
2016/12/28(水) 19:49:59.63 ID:HiFRyoCx0

男は地面に横たえられていた。傷口からは今も命が流れ出し赤い水溜まりを作っている。
その手は女性に握られ浮いてはいたものの力が入っている様子はなく、ずっしりとした重みだけが女性に伝わってきていた。

*「どうして… どうしてよ ラグレイ!」
*「あたしは あんたのこと ずっと 疑ってたっていうのに…。
*「噂を流して 皆をけしかけたのも あたしだっていうのに…。」
*「知ってたくせに……。」

ラグレイ「おじょうさん い いいんです よ。…あ あなたの推理は 正しい。」
ラグレイ「ごめんな さい みなさ… たしかに わた…は うそを ついていました。」
ラグレイ「わ たしは 伝説の 英雄 なんかでは あ…ま せん。」
ラグレイ「つい 出来心で 嘘 を ついて みなさんを だ だまして…。」

アルス「ラグレイさん! いま 回復します!」

そういって差し出しされた少年の腕をもう片方の手で力強く掴み、その動きを制す。

アルス「な……!」

ラグレイ「いいん です アルス さん。」
ラグレイ「これは 罰 な んです。人を か たったわたしへの。」

マリベル「どうして あんな 無茶したの! 下手したら そっちの お姉さんだって ただじゃ すまなかったのに!」

ラグレイ「あ ルスさん あなたが たは いつも …たしを たす…て くださった。」
ラグレイ「こん…は わたしが… だ だいすきな みなを たすける ばん…。」

ニコラ「もう いい! ラグレイどの! それ以上しゃべらないで!」

男の独白を黙って聞いていた村人たちが、すすり泣き男の名を呼ぶ。

ラグレイ「ふ ふふ わたしは おろ かもので す。でも いまは し しあわせです。」
ラグレイ「…………………。」

少年の腕は解放されていた。





*「あ……。」







<<前のレス[*]次のレス[#]>>
1002Res/1492.79 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice