過去ログ - 【DQ7】マリベル「アミット漁についていくわ。」【後日談】
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244: ◆N7KRije7Xs[sage saga]
2016/12/31(土) 15:31:21.01 ID:OqFe7abd0

アルス「魔物はっ!?」

*「あっちだ!」

望遠鏡を片手に漁師の一人が叫ぶ。

アルス「…………………。」

マリベル「…………………。」

少年たちは瞼を閉ざし感覚を研ぎ澄ますと、魔力で視界を上空まで飛ばして前方を俯かんする。

アルス「魔物が一体に あれは……?」

マリベル「鳥……かしら? 追われているわ!」

アルス「あれは……まさかっ!」

なにかに気付いた少年が瞳を見開くと、指を天に高く掲げ呪文を詠唱する。

アルス「当たれええええっ!」

[ アルスは ギガデインを となえた! ]

次の瞬間、鳥を追っていた巨大な魔物を目がけてはげしい雷が降り注ぎ、あっという間に墜落して黒焦げの藻屑と化してしまった。

マリベル「あら あたしが 出るまでもなかったかしら。」

アルス「見て!」

追手が消えたことを悟ったのか、その鳥は最後の力を振り絞るように甲板の上まで来ると、こと切れたかのように少年たちの足元に落ちてきた。

*「こりゃ 普通の鳥なのか?」

マリベル「ひどいケガね……ベホマ。」

少女が落ちた鳥に優しく光を放つと、血のにじんだ傷口がみるみる塞がっていった。

*「…………………。」

小さな鼓動がなんとか一命をとりとめたことを示している。

アルス「ねえ マリベル。この青い鳥はまさか……。」

それはサファイア色の美しい羽毛を生やした鳥だった。

マリベル「とにかく ハンモックにでも寝かしましょ。」

少女に頷くと少年は階下にある自分のハンモックにその青い鳥をそっと横たえるのだった。




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