過去ログ - 【DQ7】マリベル「アミット漁についていくわ。」【後日談】
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◆N7KRije7Xs
[sage saga]
2017/01/02(月) 14:52:29.61 ID:kyvdl/RT0
サイード「そうか… 噂には聞いていたが おまえたちの旅は なにかと想像を絶するものだったんだな。」
夜も更け町が静かになった頃、それとは反比例するかのように宿のラウンジは盛り上がりを見せていた。
マリベル「ったく 苦労したんだから。どこ行っても 無理難題の連続ってもんね!」
食事を済ませた少年少女と青年は三人で卓を囲んで酒盛りをしていた。
サイード「しかし それのおかげで おれたちは こうして平和に暮らしていけてるんだ。」
サイード「本当に 感謝している。」
少しだけ顔を赤く染めた青年がかしこまったように二人に頭を下げる。
アルス「いやぁ……。」
マリベル「ホント あんたみたいに みんな感謝してくれるんだったら もうちょっと 士気も上がってたかもねえ。」
そう言って少女は盛大な溜息をつく。
アルス「まあ ぼくらも 途中まで 自分たちの好奇心でやってたからね。」
マリベル「まあね 別に 人から 感謝されるために やってたわけじゃないからねえ。」
サイード「いや 英雄というのは みな 不遇なものだな。」
マリベル「あら あたしは まんざらでもないわよ?」
にやりと笑って少女は隣に座る少年の肩に手を乗せて言う。
マリベル「こうして また平和な世界を 満喫しながら 歩けるんだから あたしたちだって ちゃんと 報われてるわよ。」
アルス「…そうだね。」
肩に乗せられた少女の手を自らの手で覆いながら少年がそれに応える。
サイード「…ふっ 敵わないな おまえたちには。」
マリベル「あーら あんただって ホントは 隅に置けないやつ なんじゃなくって?」
苦笑する青年に少女が悪戯な笑みを浮かべて言う。
サイード「な なんの話だ?」
マリベル「とぼけちゃってー 本当は 女王さまと 何かあるんじゃないのー?」
小さなグラスに注がれた深い琥珀色の液体を一口に飲み干して少女が言う。
サイード「いや 女王様は おれたちにとっては 大地の精霊様や 神に近しい存在だ。」
サイード「そんな お方となど……。」
マリベル「なら その赤い顔はなんなのよ〜 うふふふ……。」
サイード「酒のせいだろう。」
アルス「マリベル 今日は いつになく 上機嫌だね。」
マリベル「あら そうかしら? それにしても これ きついけど…… いい香りで 癖になるわね…。」
そう言って少女は自分の盃に再び芳醇に香る液体を注ぎ込んでは鼻を近づける。
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