過去ログ - 【DQ7】マリベル「アミット漁についていくわ。」【後日談】
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311: ◆N7KRije7Xs[sage saga]
2017/01/03(火) 12:32:21.80 ID:XE7nrcf00



マリベル「忙しかった。」



困惑する少女を置き去りに話はどんどん進んでいき、
あれよあれよという間に席に着かされ、族長にあれこれ労われ、食事と沐浴を手短に済ませ、
二人は今、族長の一番下の息子の部屋で座って話をしている。

アルス「いや ここの宿屋は 4人しか泊まれないって 覚えてたからね。」
アルス「先に 族長さんに 相談することにしたんだ。」

マリベル「そうだったのね。どうりで ことが とんとん拍子で進んでいくわけだわ。」

アルス「ごめんごめん 説明するのが 遅かったね。」

マリベル「もう。」

アルス「どうせ 宿屋に 泊まりきれなくて 君がこっちにくると思ったからさ。」

マリベル「お見通しだったってわけね。」
マリベル「…めずらしく して やられたって気分だわ。」

アルス「ははは……。」

本当は昼間にも少年には“してやられている”のだが、少年は黙っておくことにした。

マリベル「それにしても……。」

*「ミー ミー。」

*「にー にー。」

マリベル「この子たち どうするの?」

アルス「どうするも こうするも…… 放っておくとしか?」

マリベル「そんなの 分かってるけど……。」

*「みー!」

*「…………………。」

人懐こくすり寄ってくるまだ若い雄猫と、少し離れたところから様子を見ているこれまた若い雌猫。
どちらもこの部屋の主の飼い猫だった。

マリベル「サイードのやつ そういえば あの子だけじゃなくて 三匹飼ってたんだったわね……。」

アルス「よしよし おいで。」

少女を尻目に少年はあまり近寄ろうとしない雌猫に呼びかけている。

*「にー……。」

次第に慣れてきたのか、雌猫は少しずつ距離を詰め少年から差し出された指の匂いをすんすんと嗅いでいる。

マリベル「はあ… どこ行っても ネコちゃんとは 縁があるのね。」

ため息をつきながらも少女は雄猫をじゃらして遊んでいる。

アルス「…………………。」




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