過去ログ - 【DQ7】マリベル「アミット漁についていくわ。」【後日談】
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389: ◆N7KRije7Xs[sage saga]
2017/01/05(木) 20:03:25.60 ID:jh5nLVyG0

アルス「誰もいない…か。」

少年は船内を歩き続けていた。
落ちていた木材を使って松明をあしらえ灯りのない船内をどうにか散策するも、怪しい影はおろか音すら響かない。

見えるのは長い年月のうちに朽ち果てた道具や蜘蛛の巣だけ。

聞こえるのは自らの息遣いと朽ち木を踏み鳴らす足音だけ。

アルス「この船はいったい……。」

*「…け………。」

アルス「誰だ!」

突如聞こえてきた声に振り返るもそこには誰もいない。

*「…い…け……。」

アルス「…………………。」

再び聞こえた声は心なしか先ほどよりも大きく聞こえた。

*「い…… おい…け……。」

アルス「……っ。」

次第に輪郭を帯びる声に少年は次に浴びせられるであろう言葉を察して獲物を構える。



*「おいてけ。」



*「いのち おいてけ。」



アルス「うわっ!」



咄嗟に少年は飛び退く。

真後ろを振り返ればそこには湾曲した剣が突き刺さっていた。

アルス「何者だ!」

*「おいてけ……。」

*「いのち おいてけ……。」

*「おれ…ち の …のち お…てけ……。」

声の数はあっという間に増えていく。

アルス「……!」





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