過去ログ - 【DQ7】マリベル「アミット漁についていくわ。」【後日談】
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388: ◆N7KRije7Xs[sage saga]
2017/01/05(木) 20:00:21.62 ID:jh5nLVyG0

マリベル「ボルカノおじさま! 船はっ!?」

甲板へ飛び出した少女は指揮を執る船長に向かって叫ぶ。

ボルカノ「マリベルちゃん! あそこだ!」

船長の指さす方には薄気味悪く軋む音を鳴らしながらこちらへ接近してくる戦艦の姿があった。

マリベル「なんて 大きさなの…!」

ボルカノ「今のところ こっちに被害はないが 追い風をもらっても 少しだけ 向こうの方が早いと来た!」
ボルカノ「このままじゃ いつまで もつか分からんぞ!」

マリベル「わかったわ!」
マリベル「ほら そこどいて!」

*「マリベルおじょうさん 何をするんです?」

マリベル「決まってるじゃない! 足止めよ!」
マリベル「すううう…… はああああっ!」

少女はいつか魔物の群れを足止めしようとしたように、全身に凍気を纏い全身を震わせると、冷たく輝く息を吐きだした。

*「見ろ! 海面が凍っていくぞ!」

マリベル「海面どころじゃないわよ! ひと 二人分は 下まで凍ったんじゃないかしら?」
マリベル「どれだけ もつか分からないけど やらないよりは マシだわよ!」

ボルカノ「なんて 凄まじい冷気だ……!」

マリベル「ボルカノおじさま! アルスが 乗り込んでから どれくらい 経ったの!?」

ボルカノ「……わからない。」

マリベル「…………………。」
マリベル「なにやってるのよ アルス……!」

少女が見つめる後方の船は相も変わらずなんの動きもなく、中で何が起きているのか窺うことはできない。

“彼は無事なのか”

そんな不安が徐々に少女の心を染め上げていく。




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