過去ログ - 【DQ7】マリベル「アミット漁についていくわ。」【後日談】
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◆N7KRije7Xs
[sage saga]
2017/01/07(土) 18:22:10.91 ID:KtF5zPtg0
アルス「…………………。」
マリベル「ねえ アルス。」
黙ったままの少年の背中に少女は語り掛ける。
マリベル「少し 踊らない?」
アルス「えっ? まだ 踊り足りないの?」
突然の提案に少年は振り返り、意外そうな顔で問い返す。
マリベル「なんでもいいじゃないの!」
アルス「うーん……。」
マリベル「ふっ……。」
渋る少年を見て少女は少しだけ悪戯に笑うと、一人でに靴を鳴らして踊りだす。
アルス「あ しまっ…!」
マリベル「もう 遅いわよっ!」
“やられた!”
自分たちのいる場所を思い出してみればここは船上。そして少女の少し荒っぽいステップ。
彼女は少年に“船上ダンス”を仕掛けてきたのだった。
マリベル「うふふ……。」
アルス「ごく…っ。」
少年はいつの間にか同じようにステップを踏んでいた。まんまと彼女の罠にかかってしまったのである。
マリベル「…最後まで つきあってよね。」
アルス「…………………。」
意を決した少年は少女の手を取るとゆっくりと足を動かし始める。
マリベル「…………………。」
波の音を背景に少女は月空の下で先ほどの情熱的な瞬間を思い出すかのように体を動かす。
あの時感じたのはまさに心が躍るということだったのかもしれない。
アルス「…………………。」
対する少年も何度も練習した記憶を頼りに少女に合わせて華麗なステップを踏み、巧みに少女の体を支える。
マリベル「…………………。」
何度も何度も少年の練習に付き合って覚えたアクロバティックな動き。
アルス「…………………。」
少女は奇妙な感覚だった。
顔も、名も、そして動きのくせすら知る由もない二人の男女が、
どうして初めて聞く旋律に合わせてあそこまで息を合わせられたのか。
形式的な社交ダンスとは異なる本気の踊りを。魅せるための激しく情熱的な踊りを。
マリベル「ねえ。」
アルス「うわっ…!」
マリベル「きゃっ……!」
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