過去ログ - 【DQ7】マリベル「アミット漁についていくわ。」【後日談】
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485: ◆N7KRije7Xs[sage saga]
2017/01/07(土) 18:24:44.02 ID:KtF5zPtg0

思わぬ言葉に少女は少年に視線を戻す。

アルス「体調が悪いなんて 嘘だったのさ。」
アルス「でも なんだか あれ以上 話してたら きみを 傷つけちゃいそうな気がしてさ……。」

マリベル「……気づいてたわよ。」

結い上げていた髪を下ろし、伏し目がちに少女は言う。

アルス「えっ!」

マリベル「いくらなんでも あんなことしたんだもの 気を悪くするのも当然だわ。」

アルス「い いや あれは ぼくが いけなかったからで……!」

慌てて少年が身振り手振りしながら言う。

マリベル「ううん。あたしも あそこまで するつもりはなかったんだけど……。」
マリベル「……やっぱり は 恥ずかし…くて…。」

指をもじもじさせながら少女は赤面する。

アルス「…………………。」
アルス「今度からは 気を付けます。」

マリベル「う… うん。」

アルス「…………………。」

マリベル「さっ! てと。」
マリベル「もう一回踊りましょ!」

少女は吹っ切れた様に背を向けると体を捻って微笑んで言う。

アルス「ええっ! まだやるの!?」

マリベル「あたしが やるって言ったら やるのよ! ほら!」

不満そうに言う少年の腕を引っ張り踊りの体勢を作る。

アルス「は はは……。」

マリベル「…今度は ゆっくりね。」

アルス「……こう?」

少年は少女の手を引きゆっくりと動き出す。

マリベル「……もっと 近くで…。」

アルス「……うん。」



そうしてお互いの体を抱き合うように密着させ、さざ波の音を聞きながら二人は心ゆくまで踊り明かしたのだった。



真夜中過ぎにもかかわらず城下町の方から聞こえてきた優しい調べは、いったい誰のものだったのか。

二人が知る由もない。





そして……




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