過去ログ - 【DQ7】マリベル「アミット漁についていくわ。」【後日談】
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527: ◆N7KRije7Xs[sage saga]
2017/01/09(月) 20:59:23.05 ID:3FxrOVId0



マリベル「あふぁ〜… 良く寝た……。」



朝日が半分ほど登った頃、波に揺られる船の中で少女は眠りから覚めた。

マリベル「あら?」

いつの間にか腕に日誌を抱えたまま寝ていたことを思い出し、そっとそれを鞄に戻すと濡れた布で身体を拭きながら呟く。

マリベル「だれにも 見られてないわよね……。」

それが日誌の内容なのか、自分の体のことなのかは彼女にしかわからない。



“カシ…カシ……”



そんな中、隣の部屋から餌を催促する猫が扉を叩く音が小さく聞こえてきた。

マリベル「はいはい 待ってなさいよ。」

手短に体を清め終えると少女は猫のエサを作りながら扉の向こうに呼びかける。
漁船は昨日の真夜中のうちに港に到着し乗組員全員が眠っていたらしく、どうやらまだ誰も起きてはいないようだった。

トパーズ「なお〜。」

一匹を覗いては。

マリベル「シーッ! 静かにしてよね。みんなが 起きちゃうじゃない。」

トパーズ「…………………。」

扉を開けて餌入れと共に少女が現れると途端に三毛猫が膝に飛びついて餌をねだる。

マリベル「はい どうぞ。」

それからその部屋、つまり食堂の中を見やる。

コック長「グ… ゴゴゴ……。」

飯番「…ふしゅるるる……。」

アルス「スゥ……スゥ……。」

料理人たちの間に混じって少年もまだ眠っていた。昨晩も少女と話した後、遅くまで仕事をしていたのだろうか。

マリベル「…………………。」

少女はその様子を眺めていたがしばらくして少年の毛布がずり落ちていることに気付き、そっとそれを掛けなおしてやる。

マリベル「ふふっ……。」

それから少年の頬をぷにぷにと指で押して遊び、やがて飽きると猫を抱えて忍び足で船の上へと歩き出した。





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