過去ログ - 【DQ7】マリベル「アミット漁についていくわ。」【後日談】
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654: ◆N7KRije7Xs[sage saga]
2017/01/13(金) 20:16:50.75 ID:ZKa88jEr0

*「…………………。」

アルス「…………………。」

やがて視界が開け、少年の前に彼が姿を現した。



アルス「ど どうなっ……。」



*「うわああ!」



*「な なんだ 今の……!」



突然背後から聞こえた叫び声に少年は振り返る。

アルス「えっ?」

*「あ あんちゃん 今どっから 現れたんだ!」

そこには先ほど広場から逃げていったはずの二人組の男が立っていた。

アルス「えっ……?」

*「そ それに さっき その像 動いてたよな?」

アルス「そ そうだ どうなったんだ……!?」

男の言葉に我に返ると、少年はもう一度彼がどうなったのか確かめるべく振り向いた。



*「…………………。」



アルス「…………………。」

彼はそこにいなかった。

否、そこにあったのはただ真っすぐに遠くを見つめている隻腕の像だった。

アルス「ねえ……。」

*「…………………。」

先ほどまで言葉を発していた口は閉ざされたまま動かなかった。

それどころかその腕は元のように上を向いたまま動かず、体はピクリとも動かない。

アルス「……もとに 戻ったんだね。」

*「…………………。」

少年がどれだけ言葉をかけても、彼はしゃべらない。

*「あーれー? おかしいなあ。」

*「確かに さっき 動いてたような 気がすんだけどよお。」

男たちは不思議そうに首をかしげている。

*「…にしても あんちゃん どっから 現れたんだ?」

アルス「えっ ああ ちょっと 呪文で……。」

*「なんだ あんちゃん 魔法使いか なんかか。じゃあ いきなり出てきても 納得だわな。」 

アルス「は はは……。」

少年はなんとか誤魔化すとから笑いしてその場をやり過ごす。

*「ちぇ 驚いて損したよ。もう 行こうぜ。」

*「おう。」

そうして男たちは広場の方に去って行ってしまった。



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