過去ログ - 【DQ7】マリベル「アミット漁についていくわ。」【後日談】
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702: ◆N7KRije7Xs[sage saga]
2017/01/14(土) 18:47:55.76 ID:I8BPs1sh0

*「おっ きたきた!」

*「探しましたよ アルスさま!」

甲板へとやってきた少年と少女は大勢の海賊たちに迎え入れられた。
皆が二人を見て歓声を上げているのが聞こえてくる。

*「きゃ〜っ!」

*「おやおや こりゃまた なんと お似合いな お二人なことだよっ!」

*「キャプテンと アニエスさまも きっと お喜びでしょう!」

少女の細い腰を抱いてリードする少年を見て女性たちが黄色い声を上げている。

マリベル「ううっ なんか 恥ずかしいわ。」

アルス「そ そうだね……。」

そうやって気まずそうに言いながらも二人は離れようとしない。
少年はますます少女を自分に引き寄せ、少女は少年の服の裾を引っ張る。

*「よお 来たか! 二人とも!」

*「待ってたぜ アルス マリベルおじょうさん!」

甲板の一角でたむろしていた漁船アミット号の一行の元へ近づくと、少年たちに気付いた漁師が大声で呼ぶ。

*「やっぱり 二人がいねえと 始まんねえな。」

コック長「二人とも あんなに 立派になって……。」

*「コック長 泣くのはまだ 早いですよっ。」

こちらへやってくる二人を見て早くも感極まりまなじりに涙をためている料理長を、もう一人の料理人がなだめる。

ボルカノ「戻ってこねえから なんかあったのかと 心配したぜ。」

そして男たちの中央でどっしりと構えていた漁師頭がにやりと笑ってみせる。

アルス「ごめんごめん 父さん。」

マリベル「うふふっ ちょっとね。」

そんな父親の姿を見て安心した少年は少しだけおどけてみせる。



ボロンゴ「み みなさん 準備が整いましたので どうぞ まんなかへ!」



そこへ中央の船室から出てきた海賊が開会のため一行を案内しにやってきた。

ボルカノ「おし! おまえら 行こうぜ。」

*「「「ウスッ!!」」」

漁師頭の号令で一行は男に続いて歩き出す。

ボロンゴ「しょ 少々 お待ちを!」

中央までやってくると男は再び船室の中へと入っていく。

マリベル「アルス。」

アルス「ん?」

マリベル「……どうするの?」

アルス「落ち着いたら あの二人を交えて 話そうと思う。」

マリベル「わかったわ。……あたしも 一緒だからね。」

アルス「ありがとう。」



*「みな 待たせたな!」





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