過去ログ - 【DQ7】マリベル「アミット漁についていくわ。」【後日談】
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◆N7KRije7Xs
[sage saga]
2017/01/14(土) 19:01:21.07 ID:I8BPs1sh0
シャーク「マリベルどの。」
マリベル「は はいっ…!」
シャーク「これからも アルスを 支えてあげてはくれないか。」
アニエス「私に似て 少し 気の弱いところは あるけれど とっても 優しい子だから……。」
アニエス「時には あなたに迷惑を かけることも あるでしょうけど そんな時は そっと 背中を押してあげてくださいね。」
マリベル「……はい!」
本当の両親の想いを受け、少女は力強く返事をしてみせる。
マリベル「アルス!」
アルス「……マリベル。」
泣き腫らした瞳で少年が振り返る。
マリベル「いつまで 泣いてるの! せっかく 本当のことを 打ち明けられたんだから 後は 楽しく 飲みましょうよっ!」
そんな少年に少女はわざといつものように強気に叱ってみせる。
アルス「…………………。」
アルス「ふっ… は はは……!」
そんな少女の優しさが愛おしく、つい少年は笑ってしまう。
マリベル「ほら 涙も拭いて。もう 泣かないの。」
そういって少女は少年の顔をハンカチでそっと拭いていく。
アルス「……ありがとう マリベル。」
マリベル「いいってことよ。それより 喉乾いてない?」
アルス「……のもっか。」
少しだけ悪戯な少女の微笑みにつられるようにして遂に少年は笑顔を取り戻すのだった。
ボルカノ「そうと決まれば 湿っぽい話は終わりだ! せっかく うまい酒が あるんだ! もっと いただくとしようぜ。」
それを見て父親も豪放に笑いだす。
マリベル「さーんせいっ! さすがは ボルカノおじさまだわ!」
シャーク「ビバ=グレイプなら まだ たんまりある。遠慮しないで 飲んでくれ!」
少年と少女のやり取りを微笑ましく見つめていた総領だったが、
もう一人の父親の言葉を聞くとそれを後押しするかのように瓶を叩いてみせた。
アニエス「もうっ 二日酔いになっても 知りませんよ?」
シャーク「その時は お前に介抱してもらうから いいさ。」
アニエス「まあっ あなたったら。うふふっ。」
夫の言葉に少しだけ顔を赤らめると、人魚はそっとその手を絡める。
夜は更け、上弦の月が西の空に傾きかけた今でも尚、人々は宴を楽しみ、熱狂ともいえる夜は明け方まで続いた。
そうして空が白み始めた頃、明日からの旅路への希望を抱いて、人々はようやく眠りにつくのだった。
そして……
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