過去ログ - 【DQ7】マリベル「アミット漁についていくわ。」【後日談】
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732: ◆N7KRije7Xs[sage saga]
2017/01/15(日) 18:45:29.00 ID:8S3LzPGC0

マリベル「…………………。」

少女は一人、村の北にある花畑を眺めていた。

マリベル「どうしちゃったのかしら あたし……。」

昼間に少年ともつれて転んだ時からどうにも心臓の高鳴りが止まないことに少女は困惑していた。

マリベル「今さら あんなことで……。」

少年とはこの旅の最中幾度も体を抱き合い、何度も口づけをかわしてきた。

それなのに、この体の火照りはいったい何なのだろうか。

マリベル「はあ……。」

こうして花畑へ導かれるようにしてやってきたのもどこかで自分の心を落ち着けるためだったのだが、あれからどれほどの時間が経ったのだろう。
辺りはすっかり暗くなり夜のとばりが支配している。
月明かりに照らされた花はどこか寂し気で、風で揺れるたびに物悲しく懐かしい香りを少女の鼻へと運んでくる。





マリベル「アルス……。」





*「なんだい?」





マリベル「ヒャッ! キャ〜〜〜!!」





*「うわっ!」

不意に耳元で話しかけられ、今度は少女が猫のように飛び跳ねる。

マリベル「アルス! あ…あんた いつの間に!?」

慌てて振り返り、少女は上擦ったまま声の主に叫ぶ。

アルス「いや いま来たばっかりだけど……。」

マリベル「もうちょっと わかりやすく 来なさいよ!」

アルス「そんなこと言ったって……。」

“気付かない方が悪い”とは口が裂けても言えないのだった。



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