過去ログ - 【DQ7】マリベル「アミット漁についていくわ。」【後日談】
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736: ◆N7KRije7Xs[sage saga]
2017/01/15(日) 18:53:52.10 ID:8S3LzPGC0



トパーズ「なー…。」



マリベル「トパーズ!」

宿屋に戻った少女をまず出迎えたのは三毛猫だった。
少女の足元で八の字を描くようにクルクルと歩いては少女の顔を見上げてくる。

*「おお マリベルおじょうさん!!」

マリベル「ただいま みんな。」

続いて扉の音に気付いて部屋から駆けてきた漁師たちが叫ぶ。

*「よかったー!」

*「戻ってこないから 心配したんですよ!」

コック長「まったく あんまり ヒヤヒヤさせないでくださいよ。」

*「まあまあ こうして 無事 戻って来てくれたんだから。」

*「危うく 見捨てられちまったかと 思ったぜ。」

マリベル「…うふふっ ごめんなさーい。」

皆のあまりの心配ようにどこか自分の父のことを思いだし、少女は少しだけ微笑んで謝る。

ボルカノ「体は 冷えてないかい?」

マリベル「ええっ なんとか。」

アルス「はー…… お腹減ったなー。」

*「おお アルス お前の分も 食っといてやったからな。」

アルス「ええっ なんですか それ!」

*「いつまでも 帰ってこない お前が 悪いんだぞ?」

*「せっかくの料理が 冷めちまうからなあ がっはっは!」

コック長「ほれ 今から さっさと 注文するんだな。」

ボルカノ「早くしないと おかみさん 寝ちまうぞ。」

アルス「う うわっ すいませーん!」

マリベル「あははは! あたしの分も おねがーい!」



慌てて女将を呼ぶ少年の後ろで少女が楽しそうに笑う。

そんな少女の笑顔につられて漁師たちもにんまりと笑う。

最初はどうなるかと思ったこの旅も、こうして少年と少女を中心にたくさんの笑顔が生まれ、困難こそあれどそのすべてを乗り越えてきた。



残る旅路は短い。

しかしそれでも漁船アミット号は最後まで誰も欠けることなく大海原を突き進んでいくのだろう。

すべては帰りを待つ愛する家族と、故郷で待つたくさんの人々のために。





そして……




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