過去ログ - 【DQ7】マリベル「アミット漁についていくわ。」【後日談】
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◆N7KRije7Xs
[sage saga]
2017/01/16(月) 19:39:40.75 ID:da5wJlLm0
*「おお 見えてきた 見えてきた。」
それから時は流れ、太陽がちょうど船の真上を跨ごうとしていた頃だった。
*「城が 見えてきたぞー!」
甲板で見張りをしていた漁師が大声で叫ぶ。
*「おー どれどれ。」
その声に気付いた漁師たちが続々と甲板に集まってきた。
アルス「……うっすら 見えてきましたね。」
少年が目を凝らして言う。
*「いやー 久しぶりに見たな。」
*「もう あれから 一月近く立つもんな。」
*「まーた カミさんの 顔が 見たくなってきちまったぜ。」
ボルカノ「もう 世界を 一周したことになるのか。」
フィッシュベルからエスタード島を出発し南に抜けた後、
東まで進んでメザレから一気にマーディラスまで北上、それから再び東へと航海を続けルーメンまで戻り、
そのまま南へと突き進みエスタード近海に戻ってきた。
船長の言う通り漁船アミット号はざっくりとではあるが世界中を旅してきたことになる。
アルス「案外 早かったね。」
風の力だけで動く帆船にしてはある意味驚異的な速さで駆け抜けてきた二十五日間、
否、途中滞在していた時間を考えると実際はもっと早く世界一周を成し遂げたことになるのかもしれない。
その間漁はあまりしてこなかったが、行く先行く先で漁場の情報を得ていたためか漁獲については申し分ない程だった。
それこそ店を構える程には。
ボルカノ「あと もう少しだな。」
アルス「今回の旅だけでも 学ぶことが いっぱい あったなあ。」
少年が腕を組みしみじみと言う。
ボルカノ「そうだろうよ。だがな アルスよ。お前に仕込むことは まだまだ たくさんある。」
ボルカノ「まあ この漁が終ったら しばらく 海には出ねえから まずは 覚えたこと じっくり 復習しとくんだな。」
アルス「その間も いろいろ 教えてもらえますか?」
そう言って少年は目を輝かせる。
ボルカノ「お前が 望むなら な。」
ボルカノ「ただ 休める時には しっかり 休んでおくのも 漁師としては 大事なことだ。それに 道具や港の手入れもある。」
ボルカノ「まっ 焦らず 一つ一つ やってきゃ いいさ。」
ボルカノ「なんせ 時間は いっぱい あるんだしな! がっはっは!」
アルス「……はい!」
豪快に笑う父親に少年は握り拳を作り力強く返事をする。
これから自分が歩んでいく道を一歩一歩踏みしめんと言わんばかりに。
マリベル「みんな お昼よーっ! 順番に 降りてきてちょうだーい!」
その時、下の方から少女の昼時を告げる声が響いてきた。
*「「「ウースッ!!」」」
まるで船長の号令に応えるかのように漁師たちは一斉に返事をすると
男たちは舵取りを残していそいそと食堂へと向かっていくのだった。
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