過去ログ - 【DQ7】マリベル「アミット漁についていくわ。」【後日談】
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786: ◆N7KRije7Xs[sage saga]
2017/01/17(火) 23:17:53.96 ID:Gbhcinl20

少年が立ち止まった先に見えたのは既に虫の息となっていた一体の怪物だった。

*「ぐ ぐるる……。」

苦しそうに呼吸をしながら力なく横たえるそれは少年たちを見つけるとどこか悲しそうな目で二人を見つめた。

マリベル「……あたしたちに 何か 言いたいことでも あるのかしら?」

*「…………………。」

するとその怪物は目だけを動かして自分の足元でじっとしている三毛猫を二人に報せる。

アルス「…ん? と トパーズ!」

マリベル「あんた こんなところに いたのね!」

トパーズ「な〜お!」

二人の呼びかけに応えるように一鳴きするとその猫は怪物の顔まで回り込んでその口元をなめる。

トパーズ「なうー。」

マリベル「この魔物が どうしたっていうのよ?」

交互に自分と怪物の顔を見てくる三毛猫に少女は首を捻る。

アルス「見て マリベル。この魔物 見覚えがないかい?」

マリベル「えっ…?」

少年に言われ少女は自分の記憶の引出を片っ端から開け始める。

マリベル「…………………。」
マリベル「あっ! 思い出したわ!! これってば 変身で あたしたちが化けた怪物 そっくりよ!」

少女はいつだか不細工で恰好が悪い上に理性が飛ぶという理由で二度と使うまいと決めていた“へんしん”を思い出していた。

アルス「そうか! つまりこれは… この人は……。」
アルス「ベホマ!」

少女の言葉に少年もピンと来たのかすぐに回復呪文を唱え、怪物の手当を行った。

*「ぐ…ううう……。」

すると怪物は身体を起こして伸びをするように大きく震わせると、やがてその体を元の姿に戻し始めた。

アルス「あっ……!」

マリベル「あんたは……!」





*「た…ははは…… どうも お久しぶりです おふたりとも。」







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