過去ログ - 【DQ7】マリベル「アミット漁についていくわ。」【後日談】
1- 20
789: ◆N7KRije7Xs[sage saga]
2017/01/17(火) 23:23:24.37 ID:Gbhcinl20



マリベル「あーあ さすがに疲れちゃったわよ。」



宿に着いてからというもの少年たちは漁師たちに囲まれてしまった。
加えて身なりの悪い見知らぬ男を連れているものだからあれこれと質問攻めにあい、
各々の苦労話を聞かされたりと、食事を終えるまでの間二人に気の休まる時間はなかったのだった。

それから更に時間は経ち、二人は三毛猫と共に広場の椅子に腰をかけ、静かに時を過ごしていた。

アルス「……でも それだけ みんな トパーズのこと 心配してくれてたんだね。」

マリベル「ふふっ そうね。」
マリベル「あんたは 幸せ者だわね〜。」

そう言って少女は膝に座る三毛猫に笑いかける。

トパーズ「…………………。」

三毛猫はなんのことかとでも言うように目を閉じたまま尻尾を振っている。

マリベル「それにしても あのおっさんが 町のために 体張るなんてねえ。」

少女が猫を撫でながら言う。

アルス「それだけ 反省してるって ことじゃないかな。」

件の男は、既に宿の中で眠りについていた。

マリベル「…世の中 分からないわね。」
マリベル「あたしたちに のされた 魔物が いつの間にか 人間になって 一度は滅ぼそうとした町のために 自分を犠牲にしようとするなんて。」

アルス「……そうだね。」

マリベル「でも これから あいつ どうすんのかしら?」

アルス「さあ。普段も 何してるか わからない人だし。」

マリベル「そんなやつに ポンッて 手を貸しちゃうんだもん あんたってば ほんとーに どうしようもない お人良しよねえ。」

アルス「……いやあ なんとなく ほってなくてさ。」

そう言って少年はバツが悪そうに頬を掻く。

マリベル「時々 そのお人よしのせいで こっちが 不利益こうむってんだからね? しっかりしてよね。」

アルス「んー…… ごめん。」

マリベル「もうっ 頼りないわねえ! そんなんじゃ いつか ろくな目に会わないわよ?」

アルス「…………………。」

少年は反論こそしないものの、どこか拗ねたように目線だけでそっぽを向いている。

マリベル「…………………。」



<<前のレス[*]次のレス[#]>>
1002Res/1492.79 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice