過去ログ - 【DQ7】マリベル「アミット漁についていくわ。」【後日談】
1- 20
814: ◆N7KRije7Xs[sage saga]
2017/01/18(水) 19:43:12.34 ID:NwVM2m3w0

アルス「ふう……。」

祠の前までやってきた少年は一息つくと中を覗かないように入口に背をつけて中に呼びかける。

アルス「マリベルー?」

*「…………………。」

しかし返事はかえってこず、風で揺れる木々の音しか聞こえてこない。

アルス「マリベルーっ?」

今度はもう少し大きめの声で呼びかける。

*「…………………。」

だが返ってきたのはやはり静寂。



アルス「ま まさか……。」



少年は嫌な予感を覚える。

“彼女に何かあったのではなかろうか”

アルス「……よし。」

少年は迷った挙句意を決するとゆっくりと中を覗き込んだ。



マリベル「…………………。」



そこには確かに少女がいた。
入口に背を向けるように泉に半身を浸し、水をすくっては身体にかけている様子が見て取れた。

アルス「っ……!」

思わず目を逸らす少年だったがやがてあることに気付く。

“この絵と そっくりだ……。”

もう一度少年は視線を奥にやる。

アルス「…………………。」

確かに少女の姿は手に持った絵画とそっくりだった。
否、そこにいるのが知らない人であったならば確実に本人と勘違いしてしまいそうな、そんな美しさを少女は湛えていた。

アルス「ごくっ……。」

少年は思わず息を飲む。

“彼女はひょっとして女神の生まれ変わりか何かではなかろうか”

そんな気すら覚えていた。

気付けば視線は釘付けになっていた。

否、釘付けにされていたというべきか。



マリベル「アルス……。」



アルス「……!!」





<<前のレス[*]次のレス[#]>>
1002Res/1492.79 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice