過去ログ - 【DQ7】マリベル「アミット漁についていくわ。」【後日談】
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850: ◆N7KRije7Xs[sage saga]
2017/01/19(木) 19:58:19.76 ID:lJAdciEW0

コック長「まったく 一時は どうなることかと……。」

マリベル「あっ ははは……。」

アルス「神さまが 浮輪もって ビーチで 遊んでました。」

騒ぎを聞きつけた料理長や他の漁師たちに囲まれ一時はみな強張った表情をしていたが、
少女が復活の呪文を唱えると少年はすぐに息を吹き返し、今は元の平静を取り戻して船はそれまで通り航行を続けていた。

*「いやあ ビックリしたなあ もう。」

そう言って料理人は苦笑いする。

マリベル「ビックリしたのは こっちよっ!」

一方の少女は腕を組んでご立腹の様子。

コック長「そりゃ わしらは 隣の部屋にいるんですから 最初から わかってやってるもんだと……。」

そんな少女に料理長が痛い所を突く。

マリベル「だ だって アルスが……。」

アルス「はいはい ぼくが 悪かったですから……。」

マリベル「……もう一回 クソじじいに 会ってくる?」

アルス「エンリョしときます。」

ドス黒い何かを漂わせる少女に少年は即答するとそそくさと食堂を後にするのだった。

マリベル「はあ……。」

*「ああ こんな 光景も あとわずかか……。」

コック長「早いもんじゃな。」
コック長「マリベルおじょうさんが コソコソと 隠れていた頃が なつかしいわい。」

マリベル「ふーん わるかったですねー。」

コック長「……それが 今や みんなの信頼を 集めていらっしゃる。」
コック長「感慨深いもんですなあ……。」

そう言って料理長はしみじみと唸る。

マリベル「ちょっと やめてよ コック長……。」

*「また いっしょに 料理を作れる日が 楽しみですね……。」

マリベル「あ あんたまで……。」
マリベル「……ふふっ。あたしも ずいぶん いろいろと 教えてもらっちゃったしな。」
マリベル「二人にも 感謝してる。」
マリベル「……ありがとねっ。」

コック長「ま マリベルおじょうさん……!」
コック長「うっ うっ… まさか あの じゃじゃ馬娘が こんなに 立派になって……ぐすっ……。」

マリベル「んー………。」

思わず泣き出した料理長に少女も困ってしまいもう一人の料理人に助けを求めようと目配せをするものの、
当の飯番は空笑いするだけで何も気の利いたことはしてくれない。

“役立たず!”と心の中で思いながらも少女はなんとか機転を利かして場を盛り上げようとする。



マリベル「そ そうだわ。そろそろ 夕飯の支度を 始めなくちゃね!」



*「そ そうですねっ!」

男も少女の意図を察したのか話を合わせて立ち上がる。

マリベル「見てなさいよっ 今日は 張り切っちゃうんだからね!」

そう言って少女は料理長の大きな背中を強く叩くとわざとらしく大きな声を出して厨房に入っていくのだった。

コック長「ぐすっ…… ふむ。こうしては おられませんなっ!」

そんな少女の気遣いを嬉しく思いながら料理長は袖で涙を拭きとると、一つ大きな鼻息をついて厨房へと向かっていくのだった。





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