過去ログ - 【DQ7】マリベル「アミット漁についていくわ。」【後日談】
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851: ◆N7KRije7Xs[sage saga]
2017/01/19(木) 20:01:05.16 ID:lJAdciEW0

*「はー うまかった!」

*「ううっ 次回から また 野郎だけで ここを囲むのか……。」

*「気持ちはわかるが な。」

*「今度 うちの妻に 料理を 教えてやってほしいもんだ。」

夕日が地平線の彼方に沈んだ頃、漁船アミット号の食堂ではこのアミット漁最後の夕食が振舞われていた。

先の中継地で仕入れた新鮮な野菜に肉、漁で獲れた魚介を惜しみなく使った料理は長旅で疲れた漁師たちの心を満たしていく。
そしてその一口一口に漁師たちの顔はほころび、それがまた料理人たちの心を満たしていく。

船の中は笑顔で包まれていた。

料理が美味ければ話にも華が咲くもので、それぞれが自分たちの土産話をどう聞かせたものかと沸き立ち、食卓は大いに盛り上がった。

それから更に時は経ち、今は先の喧騒などなかったかのように辺りには波の音が木霊している。

そして再び二人だけとなった食堂には少年と少女の話声だけが響いていた。

アルス「おいしかったなあ……。」

先ほどの味が忘れられないのか、少年がポツリと呟く。

マリベル「そりゃ よかったわ。」

そんな間の抜けた横顔を少女が笑う。

アルス「帰ったら また 作ってよ。」

マリベル「えー? もう それ 何度目よ?」

アルス「だって ぜんぶ おいしんだもん。」

面倒くさそうに言う少女に少年は殺し文句で切り返す。

マリベル「なら 今度は あんたも 手伝うことね。」

アルス「うっ… はーい。」

どうやら少女の方が一枚上手だったらしい。




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