過去ログ - 【DQ7】マリベル「アミット漁についていくわ。」【後日談】
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877: ◆N7KRije7Xs[sage saga]
2017/01/19(木) 20:55:47.59 ID:lJAdciEW0





*「プハアッ!!!」





何者かが海面から飛び出し、再び海中に沈んでいった。

マリベル「……!!」

ボルカノ「今のは!!」

*「……こ ここは!?」

“ザバッ”という音と共にゆっくりと浮上したそれは、状況を確認するように辺りを見渡すと船に気付いてその手を振るう。

光の届かぬ深海の様に黒い髪、傷痕だらけの引きしまった体、光輝く腕の痣、そして何よりも人懐っこそうな笑顔。



マリベル「アルスっ!!」



*「「「うおおおっ!!」」」



それはまさに皆が待ちわびた少年その人だった。

時々迫りくる荒波を呪文でなんとか凌ぎ、体勢を崩しながらもこちらに向かって大手を振っている。

ボルカノ「アルス! いま 助けるからな!」

アルス「……!」

少年は身振り手振りでそれに応えると再び波の回避に意識を注ぎ始める。

*「これを!」

ボルカノ「おう!」

ある程度近づいたところで銛番の男が船長に長い網縄を手渡す。

ボルカノ「それ!!」

アルス「っ!」

マリベル「アルスー! それに つかまって〜〜!」

少年は投げ込まれた網の端をなんとか掴むと渾身の力で身を手繰り寄せていく。

ボルカノ「それっ 引っ張るんだ!」

*「「「ウスッ!!」」」

漁師たちの力によって少しずつ縄は引き寄せられていき、遂に少年は漁船の側面下までたどり着いた。




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