過去ログ - 【DQ7】マリベル「アミット漁についていくわ。」【後日談】
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876: ◆N7KRije7Xs[sage saga]
2017/01/19(木) 20:54:08.56 ID:lJAdciEW0





マリベル「えっ…?」





それは突然の出来事だった。

少女の握っていた人魚の涙が突如強い光を放ち始めたのだ。

そしてそれと同時に船から少し離れた海面上に小さな光の渦が立ち上り始めた。

マリベル「あれは……!!」

ボルカノ「どうした マリベルちゃん!」
ボルカノ「むっ……!?」

その時、甲板から漁師たちを連れて戻ってきた船長が異変に気が付き目を凝らす。

マリベル「ボルカノおじさま! あっちへ!!」

ボルカノ「わかった!」
ボルカノ「全速力で 船を 向かわせる! いいな!」

少女の言葉に返事をすると船長は腹の底から声を張り上げ漁師たちに指示を出した。

*「「「ウスっ!!」」」

持ち場についた漁師たちは激しい揺れをものともせず高波の間を縫いながら船を光の渦へと近づけていく。

マリベル「…………………。」

霞む視界の中、少女は意識を集中させ渦の付近に何かないかと目を凝らす。

[ マリベルのまなざしは うみどり目となって 大空をかけぬけた! ]

しかし探せども探せども少年の姿はおろか、身に着けていた物や道具すら見当たらない。

*「何も 見当たらないっすね……。」

*「下は どうなったんだ!?」

*「アルス〜 生きててくれよ!」

ボルカノ「…………………。」

渦の近くまできても一向に姿を見せない少年に、漁師たちが焦りの色を浮かべて叫ぶ。

マリベル「…………………。」

父親と少女はただ黙って光の中を見つめていた。
しかし二人の表情はどこか確信を得たかの如く、そこに悲観の色はまったく見受けられなかった。

二人は信じていたのだ。

少年は必ず帰ってくると。





そして……


そして何度目かの高波をやり過ごしたときだった。





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