過去ログ - 速水奏「まばたき」
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6:名無しNIPPER[saga]
2016/12/25(日) 00:43:02.29 ID:nq/MiQjT0
 十五階に、プロデューサーさんのデスクがある。
 私はエレベーターに乗り込んで、いつもみたいに十五階のボタンを押す。

 きっと今日も泊まっているに違いない。このシーズンはどうしても忙しくなる。

以下略



7:名無しNIPPER[saga]
2016/12/25(日) 00:44:01.00 ID:nq/MiQjT0
 メリークリスマス。

 そう私が言うと、デスクに突っ伏した彼はビク、と体を揺らして、「寝てません!」と叫んだ。

「おはよう。まだ誰も来てないよ。ちひろさんも」
以下略



8:名無しNIPPER[saga]
2016/12/25(日) 00:44:55.90 ID:nq/MiQjT0
「いっそきちんと眠ったら?」

 プロデューサーさんは緑茶を啜って、首を横に振った。「まだ寝れない」

「せっかくのクリスマスなのに、そんなに疲れた顔のサンタクロース、誰も喜ばないわよ」
以下略



9:名無しNIPPER[saga]
2016/12/25(日) 00:45:46.99 ID:nq/MiQjT0
「奏は、今日は昼過ぎにラジオの公開録音、だっけ」

「そう、それだけ。一人でも大丈夫だよ」

「なら、三十分経ったら寝ることにする。それまで、この部屋から出ていってもらえるか」
以下略



10:名無しNIPPER[saga]
2016/12/25(日) 00:47:22.91 ID:nq/MiQjT0
 ベッドを前にして、彼は私に「そういえば、今日はとても可愛い格好をしてる」と言った。

 いつもは着ないような、ゆったりしたワンピース。
 「子どもっぽかったかしら」と私は言った。

以下略



11:名無しNIPPER[saga]
2016/12/25(日) 00:48:39.15 ID:nq/MiQjT0


 ラジオの公録から、その後のミニサイン会まで。
 私用も含めて全部終わったころには、あたりはすっかり夜を迎えていた。

以下略



12:名無しNIPPER[saga]
2016/12/25(日) 00:50:02.36 ID:nq/MiQjT0
「大人ども各位、プレゼントの用意はできたか」

 やあやあと声が上がる。

 他のプロデューサーたちも含めて、成人組はそれなりに出来上がっているらしい。
以下略



13:名無しNIPPER[saga]
2016/12/25(日) 00:51:02.14 ID:nq/MiQjT0
 みんなにプレゼントを配っている間、クリスマスについて考えていた。

 サンタクロースを信じていたのはいつまでだっけ。クリスマスプレゼントを最後にもらったのはいつだっけ?

 小さなころのことはまるで思い出せなくて、本当に私にも、こんなに目をキラキラさせていた頃があったのだろうか。
以下略



14:名無しNIPPER[saga]
2016/12/25(日) 00:52:01.36 ID:nq/MiQjT0
 配り終わったころに、文香に話しかけられた。「今日は、こちら側だったんですね」

「文香もね。配ってたんでしょう、お手製の栞」

「ええ……まぁ。みなさん、喜んでくれました……しかし、奏さんは、まだ」
以下略



15:名無しNIPPER[saga]
2016/12/25(日) 00:53:37.48 ID:nq/MiQjT0
「私のプレゼント、子ども向けばかりだけれど」

「良いのです……私も、少し子どもっぽいかもしれませんから」

 こちらです、と文香が取り出したのは、小さなリボンが施された栞だった。
以下略



16:名無しNIPPER[saga]
2016/12/25(日) 00:54:26.21 ID:nq/MiQjT0
「それでは……私はそろそろ帰ります……」

「明日も仕事?」

「はい、年末に向けて……」
以下略



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