過去ログ - 【デレマスSS】南条光「ジャスティスグレイス」
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◆Xh.MVoNL.A
2016/12/27(火) 23:56:14.61 ID:N7nETp1q0
と。
「……お、撮影、上手くいったみたいですね」
いつの間にか撮影が終わっていたようだ。光やヒーローを務めたアイドル、それにスタッフがこちらに向かってくる。
以下略
40
:
◆Xh.MVoNL.A
2016/12/27(火) 23:56:43.96 ID:N7nETp1q0
----------
以下略
41
:
◆Xh.MVoNL.A
2016/12/27(火) 23:58:15.64 ID:N7nETp1q0
撮影は、予定した時刻を少し越してしまったが、滞りなく終了した。
挨拶もそこそこに、俺と光は足早に現場を後にした。
315プロのプロデューサーから食事でもと誘われたが、またの機会にと断った。
なぜなら……。
以下略
42
:
◆Xh.MVoNL.A
2016/12/27(火) 23:58:49.52 ID:N7nETp1q0
「……」
「……」
助手席に座る光は一言も話さず、ぼんやりと外の景色を見ているようだった。
以下略
43
:
◆Xh.MVoNL.A
2016/12/27(火) 23:59:50.21 ID:N7nETp1q0
『さて、ここまでお送りしてきましたこのラジオも、そろそろお別れの時間がやって参りました……』
ふと、カーナビの地図を見る。
最短距離は、このまままっすぐ。なるべく早く帰るとまゆにも言っているが、この信号を右に曲がれば……。
以下略
44
:
◆Xh.MVoNL.A
2016/12/28(水) 00:00:28.71 ID:UQfztqbq0
「……わあ、きれい……」
星降ヶ丘の開けた展望台には多くの観光客が詰め寄っていた。
以下略
45
:
◆Xh.MVoNL.A
2016/12/28(水) 00:01:09.05 ID:UQfztqbq0
「……もっと、仕事しなきゃなあ……」
正直、複雑な気分だが、それはすべて私自身に突き刺さる。
明日から一段と頑張らねば。
以下略
46
:
◆Xh.MVoNL.A
2016/12/28(水) 00:02:10.06 ID:UQfztqbq0
「……ねえ、プロデューサー」
光は問う。
「ドラマ、ちゃんと放映されるよね」
以下略
47
:
◆Xh.MVoNL.A
2016/12/28(水) 00:03:02.03 ID:UQfztqbq0
「世の中ってのは、正義と悪じゃ割り切れなかったりするものでな。現場の人間がOKを出しても、上のほうの人間がNOと言えばNOでしかない」
以前の苦い経験が頭をよぎる。あまり思い出したくない類の記憶。俺はかぶりを振る。
「ただ、そこまで最悪ではないはずだ。315プロの方々、スタッフ、それにうちの上層部も含めて、みんなあのドラマを放映させようと頑張ってくれている」
以下略
48
:
◆Xh.MVoNL.A
2016/12/28(水) 00:04:24.60 ID:UQfztqbq0
「……一つ言えることは」
光の肩に手を置く。光はすこし驚いたのか、見開いた目でこちらを見つめた。
俺もまた、光の煌めく瞳から目を離さない。
やや間を置いて、一言。
以下略
49
:
◆Xh.MVoNL.A
2016/12/28(水) 00:05:01.57 ID:UQfztqbq0
「……でもさ」
「ん?」
「アタシも、ファンや事務所のみんな、スタッフさん、そしてプロデューサーがいてくれるから、みんなが一緒だから、頑張れるんだよ」
以下略
50
:
◆Xh.MVoNL.A
2016/12/28(水) 00:05:30.22 ID:UQfztqbq0
「プロデューサー。アタシ、これからもっともっと頑張るよ。応援してくれるファンのために、アタシも精一杯、みんなを応援したいんだ。どこにいても、何をしていても、アタシはみんなの笑顔を守りたい」
「……ああ」
「これからも、アタシと一緒に来てくれるか……?」
以下略
51
:
◆Xh.MVoNL.A
2016/12/28(水) 00:06:06.85 ID:UQfztqbq0
「……さて、そろそろ出よう。みんなが待ってるはずだ」
「うん!」
そう言って俺たちが車のほうに戻ろうとしていたとき。
以下略
52
:
◆Xh.MVoNL.A
2016/12/28(水) 00:06:41.59 ID:UQfztqbq0
「……雪だ」
暗く淀んだ鈍色の空は、いつの間にか
こなあああああああああああああああゆきいいいいいいいいいいいいいいいいい
に覆われていた。
「え、雪?」
以下略
53
:
修正
◆Xh.MVoNL.A
[saga]
2016/12/28(水) 00:07:22.61 ID:UQfztqbq0
「……雪だ」
暗く淀んだ鈍色の空は、いつの間にか粉雪に覆われていた。
「え、雪?」
以下略
54
:
◆Xh.MVoNL.A
[saga]
2016/12/28(水) 00:08:16.44 ID:UQfztqbq0
「……今年は、ホワイトクリスマスか」
最近の忙しさに天気予報すらろくに見る気も失せていた自分を顧みる。
目の前に山積みだった仕事に忙殺され、こうして間近で光の姿を見るのも、今思えば久しぶりだったかもしれない。
以下略
55
:
◆Xh.MVoNL.A
[saga]
2016/12/28(水) 00:09:16.81 ID:UQfztqbq0
光は両手をいっぱいに広げ、突然の空からの贈り物にはしゃいでいる。
ちらほらと、しかし止めどなく降り続ける雪が、満面の笑みをたたえた光の頬を赤くする。
……あの笑顔を、もっとたくさんの人に見てもらいたい。
小さな英雄の姿を、無限大の夢を秘めた少女の心を、もっともっと知ってもらいたい。
彼女がみんなの味方でいられるように。正義の炎を絶やさぬように。
以下略
56
:
◆Xh.MVoNL.A
[saga]
2016/12/28(水) 00:10:23.08 ID:UQfztqbq0
「……光。俺は君のために、何をしてやれるのだろうな……」
南条光、彼女に正義の加護があらんことを。
雪の舞う聖なる夜に、俺はまずひとつの祈りを捧げることにした。
57
:
◆Xh.MVoNL.A
[saga]
2016/12/28(水) 00:11:47.71 ID:UQfztqbq0
「ジャスティスグレイス」おわり
58
:
◆Xh.MVoNL.A
[saga]
2016/12/28(水) 00:19:44.83 ID:UQfztqbq0
拙い、荒い、時期を微妙に外してるSSですが、なにがしかの思いを受け取って頂けると幸いです。
どうか皆さん、南条光をよろしくお願いします。
59
:
名無しNIPPER
[sage]
2016/12/31(土) 02:27:19.95 ID:e4ezDg3m0
こなあああああああああああああああゆきいいいいいいいいいいいいいいいいい
で全部持って行っておいてしれっと続けるスタイル嫌いじゃないよ
おつ
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