6:名無しNIPPER[saga]
2016/12/26(月) 21:23:25.52 ID:ZK6xe4Abo
「ただいまー」
「まったく、噂をすればというやつか……」
お祖父さんは、頭を抱えて玄関へと向かって行って、一人の青年がお祖父さんに引っ張られてきた。
「どうも、雪美の父です。この間はどうも」
この間……? 思い当たる節が全く持って見当たらない。どこかで会ったことがあっただろうか?
「あー、そういえば直接お会いするのは初めてなんでしたっけ? えっと、僕はカメラマンをやってます」
名刺を手渡されて、私はようやくピンと来た。
まあ、芸能界において本名じゃないなんてことはよくあるけれど……。
この人は例の写真を撮ったカメラマンだ。
雪美ちゃんが今回の撮影を随分と楽しみにしていたのはそういう理由だったのか……。
「そして、今回の衣装を担当したのは〜」
「私でーす」
雪美ちゃんのお父さんの後ろから、雪美ちゃんをそのまま+20歳したような女性が姿を現した。
ただ、少し違うのは、雪美ちゃんと比べると明るすぎるという事だろうか……
女性の方はどこかで見た事があると思ったら、世界的に名の知れたデザイナーの一人でよく家に事務所のアイドルの衣装を手がけてくれている人だった。
「えっと、いつもお世話になってます……」
「いいんですよー! 私も好きでやってますから〜」
というか、何度か顔を合わせたことがあるのだから教えて欲しかった……。
どうして言ってくれなかったのか? と聞くと、彼らはもう知ってると思っていたからしい。
12Res/10.43 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。