過去ログ - 花陽「死を視ることができる眼」
1- 20
25:名無しNIPPER[sage saga]
2016/12/28(水) 22:09:18.66 ID:Hhhi1HzW0
花陽「──っ!?」


瞬間、心臓を鷲掴みされたような錯覚に陥りました。

車の波が押し寄せ始めると、視界が遮られ、向こう側が視えなくなる。

もどかしくて、歯痒い時間。

永遠とも呼べそうな長い長い待ち時間を越えて、ようやく信号の色が変わった頃、向こう側にはもうあの化物はいませんでした。

もしかして、気のせいだったのでしょうか。

──いや、違う。

あれは間違いなく、私を殺そうとした殺人犯でした。

しかし、だとしたら辻褄が合いません。

あの化物が吸血鬼なら、昼間に動こうとしたら日に焼かれてしまうはずだからです。

なら、アレは人間?

そもそも、どうしてまた私の目の前に現れたの?

わからないことだらけで、頭の上にクエスチョンマークが乱立する中、一つだけ思い出せたことがありました。


──いずれ迎えに行こうと思ってた。



<<前のレス[*]次のレス[#]>>
1002Res/1181.11 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice