75:名無しNIPPER[sage saga]
2016/12/28(水) 23:08:24.33 ID:Hhhi1HzW0
花陽「あ、あの……ちょっといいですか」
「………………」
返事はありません。
それに工事現場の作業員といった感じでもない。
この工事現場にいる人間に共通している点は一つ。
みんな一人残らず壊れかけだということ。
花陽「みなさんは本当に人間ですか」
「………………」
数はおよそ二十と少し。
一人ずつを相手にするなら、大したことはない。
バッティングセンターでのことを思い出して──
この人達があの球より速く動くなんて、ある訳ないんだから。
花陽「……それ以上近づいたら、容赦はしません」
徐々に距離を縮めてくる人の群れに応戦できるよう、精神を集中させ、研ぎ澄ます。
大丈夫。
今の私なら、やれる。
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