74:名無しNIPPER[sage saga]
2016/12/28(水) 22:55:06.17 ID:Hhhi1HzW0
花陽「……なんですか、あれ」
小一時間の間、ひたすら音ノ木坂周辺を当てもなく彷徨っていると、妙な人を見つけました。
いえ、あれを人と呼ぶべきではなかったかもしれません。
花陽「う……ぐっ!」
急な吐き気に襲われ、無意識の内に口元を手で覆っていました。
どんな人間にだって、線は何本かあります。
でもアレは本当に人間なんでしょうか。
あの人──身体中が線に侵されてる。
線が密集する箇所は点のようになっていて、視ているだけで気分が悪くなってきます。
いろんな人の線を視てきたけれど、あんなに壊れてる人──今まで視たことない。
生気の欠片も感じない人はそのまま狭い路地の方を抜けて、つい最近着工を迎えたばかりの工事現場に向かっていました。
唐突にやってきた頭痛に耐えながら追いかけ続け、工場現場に辿り着くと、そこには大勢の人が待ち構えていたんです。
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