87:名無しNIPPER[sage saga]
2016/12/28(水) 23:19:40.74 ID:Hhhi1HzW0
花陽「違います。線が消えるのは嬉しい……でも、今はじっとしていられないんです」
??「……死人を切ることさえ躊躇うやつが、生き残れるとは思えないけど」
花陽「そ、それは……」
??「今、この街は伏魔殿だ。そこらへんの路地から鬼や悪魔が出てきたっておかしくない。それを承知の上で、夜の街を彷徨う理由はなに?」
花陽「──守りたい人達がいるから、じゃダメですか」
??「それはあんたがやらなきゃいけないこと?」
きちんとした答えは、多分見つからない。
成り行きで吸血鬼退治をしようとしているのだから、仕方のないことだとは思う。
花陽「きっと、知らなかったら素通りすることができたんです。けど、もう知らなかった頃には戻れない……得体の知れない怪物がμ'sを狙っているかもしれないのに、無視して知らんぷりなんかできません」
??「自分から足を突っ込んでいくつもりって解釈でいい?」
花陽「必要なら、そうします」
??「なら勝手にしろよ。一応忠告はしたからな」
伝えることは全て伝え終わったとでもいうように、着物の女性は私に対する興味をなくしてしまったのか、踵を返して立ち去ろうとします。
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