993:名無しNIPPER
2016/12/29(木) 03:07:07.68 ID:xy9gKVqIO
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地獄のような冗談で、冗談のような地獄でした。
退院後、私は元通りに学校に通い始め、μ'sの練習にも復帰しました。
海未「花陽!ステップがワンテンポずれていますよ!」
花陽「は、はいっ!」
みんなの身体に刻まれた線が、動きと一緒に揺れる。
幼い子どもが描いたようなラクガキは、決して眼の前から消えることはありません。
躍る線を視ていると、強烈な眩暈に襲われます。
至る所に蔓延る線。
凛ちゃんにも、真姫ちゃんにも、穂乃果ちゃんにも、海未ちゃんにも、ことりちゃんにも、にこちゃんにも、絵里ちゃんにも、希ちゃんにも──
そして私自身にも。
線、線、線、線、線。
身体に刻まれた線を視ていると、どうしようもない不快感が胸の内から溢れ出します。
はっきり言って、気持ち悪い。
花陽「うっ……!」
海未「花陽!大丈夫ですか!」
花陽「う、うん……最近ちょっと食が細かったから、そのせいかな、なんて……えへへ」
海未「冗談を言っている場合ですか。今日はもう安静にしていてください」
花陽「で、でもラブライブも近いし……休むわけには──」
にこ「ダメよ。さっさと帰って養生しなさい」
私の眼をしっかりと見据え、にこちゃんは言いました。
有無を言わさない態度には、強い意志が表れています。余程心配してくれていたのだと思います。
もちろん、他のメンバーも同じでした。
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