過去ログ - 茜「文香ちゃんの素朴な疑問」
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13:名無しNIPPER[sage saga]
2017/01/01(日) 12:17:34.96 ID:YiqUyrv20
 鷺沢文香にとって一つ誤算であったのは、自分が頼みやすいことと、実際に相手がそれを引き受けてくれるかどうかは、また別の問題であるということだった。
 無論、鷺沢文香としても、誰もが手放しで引き受けてくれるような願いではないことは重々承知していたが、しかし、日野茜の気持ち良さにそれを失念させられた形となった。
 果たして予想だにしなかった頼まれ事に日野茜の混乱は深まり、彼女はその情報の処理に追われた。
 瞳に螺旋の模様を浮かべながらも、飲み込めることだけを、少しずつ飲み込んでいく。
 そして数秒後、僅かながらも情報の整理が終わったのだろう日野茜は、恐る恐る口を開いた。

「え、えっと、文香ちゃん……?」

「……? はい」

「にっ、匂いをかぐのはその、大丈夫、なんですけどっ」

「! 本当、ですかっ」

「で、でもですね? 今は、ダメです……私、すごく汗をかいているので……一度シャワーを浴びてからなら、大丈夫、ですっ」



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