22:名無しNIPPER[sage saga]
2017/01/01(日) 21:15:50.97 ID:YiqUyrv20
「え、えと、はっ、恥ずかしいので!! その、ゆっくり、ゆっくりでお願いします!!」
先程よりも顔を一層真っ赤に染め上げながら、日野茜はせめてと心の準備期間を求める。
それが拒絶の言葉などではなかったことに鷺沢文香は安堵し、そして、優しく頷いた。
「はい、分かりました。では、ゆっくりと――」
そう返事をして鷺沢文香は緩やかに一歩ずつ、日野茜に歩み寄る。
対する日野茜は、顔を真っ赤に染めたままぎゅっと目を瞑り、身体に力を入れていた。
鷺沢文香には、そんな彼女がまるで口付けを待っているかの様に見えて、微笑ましくなった。
とても初心で、愛らしい様子。
もし同性でなかったなら、ここで過ちを犯してしまっていたかもしれない――と、鷺沢文香は少し、冗談の様に思った。
僅かな間を経て、鷺沢文香は日野茜の目の前まで辿り着き、彼女の両肩に手を置く。
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