8: ◆TOYOUsnVr.[saga]
2017/01/03(火) 17:16:20.78 ID:b9hcov4q0
*
タクシーを降り、大きく伸びをする。
「着いたよ」
俺がそう言うと、もぞもぞと胸ポケットからちぶりんが顔を出した。
「あれ、ここって……」
「うん。凛の家、お見舞い」
「風邪、うつしちゃうよ」
「平気だよ」
「もう。知らないからね」
忠告を聞いてもらえず、むっとしているちぶりんをよそに俺はインターホンを押した。
「あれ、お留守かな」
「あ。初詣かも」
「じゃあ、待つしかないか」
「大丈夫」
ちぶりんはそう言って、店先に並ぶプランターの右から三番目を指差した。
「あれが、どうかしたのか?」
「あの下皿のとこにシャッターの鍵、隠してあるよ」
「教えちゃっていいのか?」
「んー。まぁ、プロデューサーだしいいかな」
プランターを持ち上げると、凛の言葉通り鍵があった。
がらがらがら、と大きな音をたててシャッターを開け店の中へ入る。
目指すは二階にある凛の部屋だ。
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