9: ◆TOYOUsnVr.[saga]
2017/01/03(火) 17:16:49.11 ID:b9hcov4q0
*
階段を上がり、凛の部屋の前に到着する。
とんとんとん、とドアを軽くノックすると中から少し元気のない声が返ってきた。
「……プロデューサー?」
「え。なんで分かったの」
「……足音、かな」
「サイキック、凛も使えたんだな」
「分かるよ、プロデューサーの足音は」
「そうか。入ってもいいかな」
「ん……まぁ、今更メイクなんてできないし、いいよ。どうぞ?」
「それじゃあ、お邪魔します」
ドアを開くと、ベッドから起き上がっている凛がいた。
「ごめんね。パジャマで」
「ううん、こっちこそ、急に来てごめんな」
「ほんとにそうだよ。というか、どうして来たの?」
「凛が病気だって聞いたから」
「え。誰に?」
「あー、そっか。本体は寝てるって言ってたもんな……」
「本体? 何の話?」
「いや、ちょっとな……」
説明するより、見せる方が早いだろう。
そう思って、胸ポケットをまさぐる。
しかし、そこにはちぶりんはいなかった。
19Res/13.78 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。