31: ◆SU.cErYd62[saga]
2017/01/03(火) 20:54:16.53 ID:ZVvkRN9Y0
ありす「ああっ、すいません文香さん!今、ふーふーしますから!」
と思ったらありすによって、即座に例外処理が行われ、文香はまた規定された通りにカップを口に運ぶ行為を再開しだした。
それでいいのか、ありす……
32: ◆SU.cErYd62[saga]
2017/01/03(火) 20:54:55.98 ID:ZVvkRN9Y0
『生き残れ〜!!胸が〜!!』
生存本能ヴァルキュリアの歌が流れる。
ありす「ああ、私のタブレットですかね。ちょっと外で電話に出てきます」
33: ◆SU.cErYd62[saga]
2017/01/03(火) 20:55:27.73 ID:ZVvkRN9Y0
私はありすの姿を見送ると、“西ベルリン”に密入国し、空になって置いてあるカップの中に私のメロンソーダを気を付けて注ぐ。こういうカフェのカップはサイズが非常に小さいからだ。
今文香が手に持っているカップと、メロンソーダを注いだカップとを先ほどのありすの要領で入れ替えた。
まるで敵国に侵入し破壊工作を行うスパイになった気分だ
34: ◆SU.cErYd62[saga]
2017/01/03(火) 20:56:13.50 ID:ZVvkRN9Y0
『もしもし、橘ですけど、もしもし?いたずら電話ですか?』
携帯からありすの声が聞こえる。
凛「街は歪んだラビリンス。君を見失うありす」
35: ◆SU.cErYd62[saga]
2017/01/03(火) 20:56:56.07 ID:ZVvkRN9Y0
少しして、ありすが小走りに“西ベルリン”へと戻ってきた。
ありす「すみません、文香さん。いたずら電話でした」
文香は無反応だ。しかしタイミングよく文香がカップを口元へ運ぶ。
36: ◆SU.cErYd62[saga]
2017/01/03(火) 20:57:30.68 ID:ZVvkRN9Y0
しかし――
そこにあったのは、ありすの顔面にメロンソーダを勢いよく吹き出す文香の姿だった。
文香「けほ!けほ!……なんでこんなにしゅわしゅわ……ってありすちゃん!」
37: ◆SU.cErYd62[saga]
2017/01/03(火) 20:58:03.63 ID:ZVvkRN9Y0
文香「ああ、ごめんなさいありすちゃん!」
文香はハンカチでありすの顔を拭う
ありす「い、いえ大丈夫です。それより文香さんの方は」
38: ◆SU.cErYd62[saga]
2017/01/03(火) 20:58:43.55 ID:ZVvkRN9Y0
ありす「まさか、文香さんを狙った犯行!?もしかして先ほどのいたずら電話も関連しても!?」
鋭い
文香「ありすちゃん?」
39: ◆SU.cErYd62[saga]
2017/01/03(火) 20:59:15.39 ID:ZVvkRN9Y0
まずい。私のグラスにはまだまだメロンソーダが残っている。証拠隠滅をはかって飲み干すには量が多すぎる。
ありす「文香さんはここで待っててください。すぐに戻ってきますから!犯人と共に!」
私は万事休すかと思った
40: ◆SU.cErYd62[saga]
2017/01/03(火) 20:59:47.67 ID:ZVvkRN9Y0
ありす「あ!いま入口の方に走っていく怪しい人物が!」
入口に目を遣ると確かに走って出ていく人影がある。
41: ◆SU.cErYd62[saga]
2017/01/03(火) 21:00:22.93 ID:ZVvkRN9Y0
ありす「追いかけます!」
ありすはその人影を追いかけていった。
助かった。これで一安心かな。そう安堵した矢先――
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