過去ログ - 浜口あやめになった日
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20: ◆8ozqV8dCI2[saga]
2017/01/04(水) 23:13:31.14 ID:Jsek1YGi0
浜口あやめになってから一年がたった。

里を出てからの一年間は、とても一言ではまとめられない。

涙を流したあの日を皮切りに、今まで忍びとして抑えていた心はゆっくりと確実に私の外へと溢れるようになっていった。
以下略



21: ◆8ozqV8dCI2[saga]
2017/01/04(水) 23:15:19.57 ID:Jsek1YGi0
久しぶりの里をぐるりとまわる。

忍びの里は、そう簡単には見つからない。

一般人にはわからないように、気を付けて探さなければまず見つかりはしない。
以下略



22: ◆8ozqV8dCI2[saga]
2017/01/04(水) 23:16:48.96 ID:Jsek1YGi0
きっかけは恐怖だった。

浜口あやめとして数ヶ月たった頃、もしも本物の浜口あやめが戻ってきた時を考えると私は恐ろしくてたまらなくなった。

それほどまでに今の浜口あやめとしての生活が心地よかった。
以下略



23: ◆8ozqV8dCI2[saga]
2017/01/04(水) 23:19:50.72 ID:Jsek1YGi0
忍者ごっこ好きという設定も、私がやりやすいようにという配慮だろう。

もしくは、私の忍びの技など忍者ごっこにすぎないという意味かもしれない。

今にして思えば、私は里のみんなに褒めてもらいたがって忍びの術を練習していたのはよくなかった。
以下略



24: ◆8ozqV8dCI2[saga]
2017/01/04(水) 23:20:58.60 ID:Jsek1YGi0
ともかく、今日こうして里を一年ぶりに訪れて、里が消えていることを確認した。

もう私には帰る里はなく、里の忍びでもなくなり、任務も同様になくなった。

今日から私は忍びではない。
以下略



25: ◆8ozqV8dCI2[saga]
2017/01/04(水) 23:22:18.84 ID:Jsek1YGi0
里のある森から出たところで、プロデューサー殿に今から戻ることを伝えようとスマートフォンを取り出そうとしたら、ポケットにスマホ以外の感触がした。

なんだろう、と取り出してみると。

「ふふっ」
以下略



26: ◆8ozqV8dCI2[sage]
2017/01/04(水) 23:23:24.71 ID:Jsek1YGi0
以上です。


27:名無しNIPPER[sage]
2017/01/04(水) 23:37:03.72 ID:nivKnFef0
乙ー


28:名無しNIPPER[sage]
2017/01/04(水) 23:57:00.50 ID:e5Ip+HXo0
おつおつ、俺こういう話大好き


29:名無しNIPPER
2017/01/05(木) 01:43:51.27 ID:R+1wRjxI0
よかった おもしろかった


30:名無しNIPPER[sage]
2017/01/05(木) 04:04:19.52 ID:Z7yPEUIjO
うーん、控えめにいって大好きな話だ。
次回作も期待してます。その際は冒頭にリンク載せてね!


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