過去ログ - 撫子「ふとした時に、気づくこと」
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23:名無しNIPPER[sage saga]
2017/01/05(木) 00:07:03.04 ID:GoTmYfNv0
櫻子「落ち着いた?」


撫子「ん……ありがと……///」




しばらくして、私は目尻に溜まった涙を指で拭いながら言った。


目の前にいる櫻子は、いつになく優しい顔をこちらに向けていた。




櫻子「……どうして、泣いてたの?」




櫻子は心配そうにしていた。普段めったに泣くことのない私がすぐ隣で泣いていたのだし、心配するのも無理はない。




撫子「ん、んーん……なんでもないよ……」


櫻子「ねーちゃん!」




櫻子は声量を上げて言った。




櫻子「なんでもなくない……だってねーちゃん、『さくらこ』って何度も何度も言って泣いてたじゃん!」




怒っているようで、少し悲しそうな声を、櫻子は漏らした。




櫻子「私のせいで泣いてるの? そうだったらあやまるから……」


撫子「ち、違う……櫻子は悪くない……から……」


櫻子「じゃあ……何?」




せっかく落ち着いたのに、私はまた泣きそうになってしまう。


それをなんとか堪えつつ、私は声を絞り出した。




撫子「…………怖くて……」



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