過去ログ - 撫子「ふとした時に、気づくこと」
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25:名無しNIPPER[sage saga]
2017/01/05(木) 00:08:20.45 ID:GoTmYfNv0
櫻子「……すー………………」
泣き疲れてしまったのだろう。櫻子は顔を埋めているうちにすやすやと眠ってしまった。
胸元でいびきをかく櫻子を、私はそっと腕で包み込む。
こうしていると、私と櫻子が一つになったようで、心がぽかぽかと温まるのを感じた。
撫子(……ありがとう、櫻子)
櫻子はたくさんのことに気づかせてくれた。
全ての思い出は、ばらばらに存在する点ではなく、一本の直線の上に、点々と位置しているものだということ。
たとえ二人が成長しても、いつどこにいたとしても、私と櫻子の姉妹の関係は、ずっと変わらないということ。
大きくなったからといって、それが離れることには繋がらないこと。
櫻子も私も、お互いが大好きだということ。
私は櫻子の頭の上に手を置いた。
夜遅くに起こしちゃってごめんね。
せめて朝が来るまで、幸せな夢が見られますように。
櫻子「……むにゃ」
私もそっと目を閉じる。
心と体で、温かさを感じながら。
おやすみなさい。
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