過去ログ - シキちゃんは失敗したね
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56: ◆9MvSIeoTnwIg[saga]
2017/01/09(月) 00:37:06.77 ID:LCnFKUXL0
「ごめんね、皆にまた迷惑をかけたね。」

あたしはようやく整ってくれた息に感謝して、
姿勢を正す。
シューコちゃんが気づいて前を開けてくれる。
以下略



57: ◆9MvSIeoTnwIg[saga]
2017/01/09(月) 00:37:36.28 ID:LCnFKUXL0
今までの話からは、
代入する価が足りないけれど、
足りない条件には希望を詰めこんで、
笑顔で口を開く。
本当に笑顔を作れていたかは、今度はLiPPSの皆が知っている。
以下略



58: ◆9MvSIeoTnwIg[saga]
2017/01/09(月) 00:39:02.36 ID:LCnFKUXL0
「好きです。もう1度、私と結婚を前提に付き合ってください。」

「……やっと一ノ瀬さんの口から、2度目の好きと言う言葉が聞けて嬉しく思います。
はい、こちらこそよろしくお願い致します。」

以下略



59: ◆9MvSIeoTnwIg[saga]
2017/01/09(月) 00:39:39.69 ID:LCnFKUXL0
続けてあたしは世界を抱きしめる。

「にゃはっはー! フレちゃん好きだよー!」
「アタシもー! 好きだよー!」

以下略



60: ◆9MvSIeoTnwIg[saga]
2017/01/09(月) 00:40:18.28 ID:LCnFKUXL0
本当に、本当に、本当によくある陳腐な恋愛話だ。
言葉にしないと伝わらない。
言わないと解らない。
スレ違いでカップルが別れる。
天才なんて呼ばれているあたしが、
以下略



61: ◆9MvSIeoTnwIg[saga]
2017/01/09(月) 00:40:59.03 ID:LCnFKUXL0
こんなにもあたしが変わったのに。
この解は解りきってるから、
当然だから、
わざわざ言わなくて良い、なんて。
フレちゃんもあたしが愛しているのを当然だと思ってくれていると見落としていて。
以下略



62: ◆9MvSIeoTnwIg[saga]
2017/01/09(月) 00:41:25.22 ID:LCnFKUXL0
「シキちゃんも人間だったでしょ?」

「えっ?」
「この言葉をシキちゃんに言ってあげたくて。」

以下略



63: ◆9MvSIeoTnwIg[saga]
2017/01/09(月) 00:42:16.20 ID:LCnFKUXL0
「天才だとかそうじゃないとか、
強度があるとかないとか、
そんなこと関係なくて。
人間は皆傷つくんだよー。
シキちゃんも、
以下略



64: ◆9MvSIeoTnwIg[saga]
2017/01/09(月) 00:42:42.13 ID:LCnFKUXL0
知ってる。
今は知っている。
天才だなんて言われていても、
一番大切な人に上手く接するができない、
あたしも失敗ばっかりな人間なんだって。
以下略



65: ◆9MvSIeoTnwIg[saga]
2017/01/09(月) 00:43:21.35 ID:LCnFKUXL0
「えへへー、そんでーアタシも人間なんだよー。
だから、シキちゃんが口にしてくれなくてもー、
シキちゃんの愛が変わらないことを当然だと思っていたけど、
ホントに当然と言って良いか、不安だったんだー。」

以下略



66: ◆9MvSIeoTnwIg[saga]
2017/01/09(月) 00:43:58.21 ID:LCnFKUXL0
「どうしようもなく自由なシキちゃんを、アタシに繋ぎ止めようって思ったんだ。
シキちゃんに大きな傷をしるして、
この傷はアタシがつけた傷なんだって自慢したかったんだー。
こっちは本当にアタシのワガママ。
ワガママ言ってごめんね。」
以下略



67: ◆9MvSIeoTnwIg[saga]
2017/01/09(月) 00:44:35.60 ID:LCnFKUXL0
「大好きだよーフレちゃん」
「えへへー、大好きだよーシキちゃん」

あたしはもう一度口にする。
フレちゃんも答えてくれる。
以下略



68: ◆9MvSIeoTnwIg[saga]
2017/01/09(月) 00:45:01.08 ID:LCnFKUXL0
だいぶん時間が経ってしまっていたようで、
様子がおかしかった私たちは誰かに見つけられ、
連絡を受けただろうプロデューサーに空いている練習場に隔離された。
説明を求められたが、答えは簡単だった。
フレちゃんと視線を交わして、ただ一言、
以下略



69: ◆9MvSIeoTnwIg[saga]
2017/01/09(月) 00:45:55.28 ID:LCnFKUXL0
「そうか。仲直りはできたのか? そうか。なら良かったな。
全くレイジー・レイジーはとても人間らしいよ…」
なーんて言われちゃって、流石に私たちのプロデューサーだった。
よく見てるー。
視力は3.0とかかにゃー?
以下略



70: ◆9MvSIeoTnwIg[saga]
2017/01/09(月) 00:46:53.95 ID:LCnFKUXL0
それから、あたしとフレちゃんは迷惑をかけた皆に謝って回り、
でも、謝ったことでさえもフレちゃんと一緒だととてもとても楽しかった。
楽しくて楽しくてふたりとも笑ってしまって、また怒られた。
こんなことって初めてだ。
フレちゃんは、ホントに色んなモノをあたしに見せてくれるね。
以下略



71: ◆9MvSIeoTnwIg[saga]
2017/01/09(月) 00:47:23.69 ID:LCnFKUXL0
結局、
あたしはなんでも上手くできる天才のようでいて、
でもとてもとても恋愛がへたっぴな人間だった。
フレちゃんはあたしほどとはいかないけどなんでも上手くできて、
そしてとてもとても恋愛が上手な人間だった。
以下略



72: ◆9MvSIeoTnwIg[saga]
2017/01/09(月) 00:48:02.81 ID:LCnFKUXL0
違った!

めでたしーめでたしー!


73: ◆9MvSIeoTnwIg[saga]
2017/01/09(月) 00:51:10.08 ID:LCnFKUXL0
以上、読んでくださった方おられましたらありがとうございます。

また、不慣れで申し訳ありませんでした。
普段SSを書かない人間なので次回があるかわかりませんが、
何かSSを書くことがありましたら気をつけるように致しますので、
以下略



74:名無しNIPPER[sage]
2017/01/09(月) 11:17:49.10 ID:ncooin9b0



75:名無しNIPPER[sage]
2017/01/10(火) 01:40:52.08 ID:9J+4dKZgo
うんこ


76:名無しNIPPER[sage]
2017/01/12(木) 21:16:30.35 ID:+uWzhzC1O
乙乙
レイジーレイジーで普通の話も一興よね

改行は一文毎くらいでいいと思う
スマホからだと若干読みにくい


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