過去ログ - 【FEif】カムイ「私の……最後の願いを聞いてくれますか?」―5―
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927: ◆P2J2qxwRPm2A[saga]
2018/01/29(月) 21:14:20.35 ID:14dIXqkY0
 タッタッタッ
  タッタッタッ

ハロルド「……白夜の天気というものは暗夜に比べると澄んでいますね」

カムイ「はい、でも夜は暗夜とあまり変わりませんね。虫達の鳴き声も時折聞こえてきますから、少しだけ懐かしい気持ちになります」

ハロルド「やはり、暗夜が恋しくなったりするのですか?」

カムイ「そうですね。暗夜の事を時々思い出します。といっても、ほとんどが暗闇の中にある音の記憶ばかりですが。私にとっては鮮明に残っている思い出です。ハロルドさんにはそういう思い出はあるんですか?」

ハロルド「もちろんあります。そうですね、やはり正義とは何かということを親に教わったことかもしれません」

カムイ「正義……そういえばハロルドさんは正義の味方なんですよね。やっぱり、親の影響だったんですか?」

ハロルド「はい、王都の治安を守ることが喜びでありますが、思えば両親の言葉が今の私を育てたと言えるでしょう」

カムイ「そうなんですね。親はどんな言葉を掛けてくれたんですか?」

ハロルド「はい。正義とは何か…。それを心に問いかけて行動しろ、そう言われました。幼い私はいっぱい考えて、その一つとして自衛活動を始めた。そして今の私がいるというわけです」

カムイ「そうだったんですね。そうですか、ハロルドさんはそんなに幼い頃に正義というものを考え始めていたのですか……」

ハロルド「はい。しかし、お恥ずかしい話を聞かせてしまいましたね」

カムイ「そんなことないですよ。いい話ですし、なによりハロルドさんのしようとしていることは正義と言っていい者ですから。それに比べたら、私のしていることが正義なのかどうかわからりません……」

ハロルド「……カムイ様」

カムイ「はい、なんですか?」

ハロルド「その、あなたが思う正義が間違っているという事はないと、私は思うのです」


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