過去ログ - まゆ「破ってはいけない3つの約束事について」
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名無しNIPPER
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2017/01/08(日) 15:20:30.59 ID:SwhvTvNS0
そんなことがあったからか、まゆは、どうすればこの素晴らしい日々が続くのか、ということだけを考えるようになりました。
答えは単純でした。“なにもしない”ということ――それが正解だったのです。
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11
:
名無しNIPPER
[saga]
2017/01/08(日) 15:21:45.15 ID:SwhvTvNS0
異変が起きたのは、暗雲がたちこめる、薄暗い日のことでした。
その日、まゆはプロデューサーさんの家で、いつものように料理をつくっていましたが、
当のプロデューサーさんはというと、まゆを置いて外出していたのです。
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12
:
名無しNIPPER
[saga]
2017/01/08(日) 15:23:58.83 ID:SwhvTvNS0
それから、やはり、足元には黒いビニール袋が置かれていました。
もう、気に留める理由もなかったので、
まゆは、そのまま鼻歌を歌いながら、おたまで鍋の中身をかきまわしていました。
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13
:
名無しNIPPER
[saga]
2017/01/08(日) 15:25:25.29 ID:SwhvTvNS0
おもわず足元を見下ろしてしまったとき、「やってしまった」と思いました。
黒いビニール袋は、その口を開いた状態で横たわっていたのです。
どうやら、縛り方がゆるかったのでしょう。その中身は無残な形であらわになっていました。
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14
:
名無しNIPPER
[saga]
2017/01/08(日) 15:27:13.00 ID:SwhvTvNS0
悲鳴よりも先に頭によぎったのは、「どうすればこれをなかったことに出来るのか」ということでした。
まゆは、それがどんな理由でこんな場所にあって、
どうしてこんな状態になっているのか――なんてことよりも、これを見てしまったという事実を消してしまわねばなりませんでした。
以下略
15
:
名無しNIPPER
[saga]
2017/01/08(日) 15:28:58.51 ID:SwhvTvNS0
幸いにも、プロデューサーさんが帰宅するよりも前に、
袋を“元の状態”にもどすことに成功したまゆは、胸を撫で下ろしました。
何事もなかったように、ふたたび、鍋に火をかけ始めた頃、
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16
:
名無しNIPPER
[saga]
2017/01/08(日) 15:53:30.29 ID:SwhvTvNS0
しばらくして、玄関口のドアノブを回す音が聞こえると、プロデューサーさんが家に帰ってきました。
「ただいま」と言ったその手には、やはり、黒いビニール袋が握りしめられていました。
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17
:
名無しNIPPER
[saga]
2017/01/08(日) 15:57:47.39 ID:SwhvTvNS0
正直に言えば、まゆは、気が気ではなかったのです。
平静を装おうとすればするほど、体が固まって、
まるで人形になってしまったかのように思えてしまったのです。
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18
:
名無しNIPPER
[saga]
2017/01/08(日) 15:59:15.20 ID:SwhvTvNS0
「あれ、ですか」と言葉に詰まりそうになりながら返答をすると、
「黒いビニール袋の中身のことだ」と怖い顔のプロデューサーさんがまゆを見据えていました。
「……いえ、見ていません」
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19
:
名無しNIPPER
[saga]
2017/01/08(日) 16:02:15.47 ID:SwhvTvNS0
それからというもの、まゆとプロデューサーさんとの距離は、すこしだけ、遠くなってしまいました。
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