5: ◆SU.cErYd62[saga]
2017/01/08(日) 20:01:24.77 ID:vBgwTiTm0
 “うづみんの部屋”それは私、島村卯月とうさみんこと安倍菜々ちゃんが司会を務めるバラエティー番組だ。 
  
 毎回ゲストを呼んで、そのゲストの好きな物を掘り下げていくのが番組の趣旨である。 
  
 文香「ありすちゃん、安部さんに“あれ”渡さなくていいのですか?」 
6: ◆SU.cErYd62[saga]
2017/01/08(日) 20:04:33.74 ID:vBgwTiTm0
 文香「ありすちゃんは安部さんの大ファンで、メルヘンデビューも踊れるほどなんですよ。それにいつもこの番組を見ているんです。そして今日の安部さんは10段階評価でいくつだったか、番組が終わるたびに私に点数を教えてくれます」 
  
 卯月「ひょ、評価!?点数!?」 
  
 私は素っ頓狂な声を上げる。まるで評論家だ。ありすちゃんは菜々ちゃんの大ファンじゃなかったのか…… 
7: ◆SU.cErYd62[saga]
2017/01/08(日) 20:06:00.46 ID:vBgwTiTm0
 ありす「はい、私がよくつけるのは“ミンミンミン!ミンミンミン!ウーサミン!”にあやかって3点です」 
  
 菜々「ぐは!」 
  
 ありすちゃんが菜々ちゃんにとどめを刺す。 
8: ◆SU.cErYd62[saga]
2017/01/08(日) 20:06:47.92 ID:vBgwTiTm0
 文香「チャールズ・ディケンズの『二都物語』です。全三巻」 
  
 文香ちゃんから小説を手渡される。よかった。普通で。 
 私ははじめて普通であることをよろこんだ。 
  
9: ◆SU.cErYd62[saga]
2017/01/08(日) 20:07:44.15 ID:vBgwTiTm0
 菜々「あ、あの!文香ちゃん、菜々、ずっと気になっていたことがありまして」 
  
 文香「なんですか?」 
  
 菜々「文香ちゃん、菜々のことを呼ぶときなんて言ってますか?」 
10: ◆SU.cErYd62[saga]
2017/01/08(日) 20:09:16.06 ID:vBgwTiTm0
 3 
  
 おみやげコーナーであたたまった場の空気は、メインのトークコーナーでも会話に膨らみを与えてくれた。 
  
 そして番組は終盤へ 
11: ◆SU.cErYd62[saga]
2017/01/08(日) 20:10:09.45 ID:vBgwTiTm0
  
 なんで自分はぴにゃこら太なのか、もっと普通の名前でもよかったのではないか。 
  
 悩み悩んだ末、ぴにゃこら太は名付け親に自分の名前の意味を聞いてみることにした。 
  
12: ◆SU.cErYd62[saga]
2017/01/08(日) 20:10:43.46 ID:vBgwTiTm0
  
  
 「お酒の名前を付ければ、コナンとコラボできると思ってな」 
  
  
13: ◆SU.cErYd62[saga]
2017/01/08(日) 20:11:31.11 ID:vBgwTiTm0
 最近は声優のお仕事が増えた。 
  
 どうやら私には声優の才能があるらしく、今ではいろんな役を演じさせてもらっている。 
  
 菜々ちゃんが羨ましそうな目でこちらを見ているのを私は背中で感じた。 
14: ◆SU.cErYd62[saga]
2017/01/08(日) 20:12:58.58 ID:vBgwTiTm0
 …… 
  
 菜々「楽しい番組もお別れの時間がやって来ました。ありすちゃん、文香さん!今日はありがとうございました。そしてテレビの前の皆さん、明日は菜々のトークショーがあります!私は、みなさんに会うのがとっても楽しみです!ぜひきてくださいね!」 
  
  
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