過去ログ - 安部菜々「二兎物語」
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92: ◆SU.cErYd62[saga]
2017/01/08(日) 21:57:03.08 ID:vBgwTiTm0
ありすちゃん?

ありすちゃんには入れ替わりのことは伝えていないはずだけど。

それにありすちゃんの体格では……いや、だからこその2階席か。ありすちゃんは距離を稼いで身長を誤魔化したんだ。
以下略



93: ◆SU.cErYd62[saga]
2017/01/08(日) 21:57:38.61 ID:vBgwTiTm0
文香『ありすちゃん、昨日菜々ちゃんにモンブランの感想を聞きたくて、何度も電話をかけたそうなんです。でも何度かけても菜々ちゃんは出なくて』

菜々ちゃんは昨日病院で横になっていたから。電話には出れないはずだ。



94: ◆SU.cErYd62[saga]
2017/01/08(日) 21:59:15.14 ID:vBgwTiTm0
文香『心配になったありすちゃんは、今日出演者控室へ直接菜々ちゃんに会いに行ったそうです。その時、今日の作戦を話す私たちの会話を聞いてしまったと言っていました。そして開幕後、私にこうなった理由を問いただしてきました。』

そっか……ありすちゃんには隠しておきたかったけど、駄目だったか。

私は暗い気持ちになる
以下略



95: ◆SU.cErYd62[saga]
2017/01/08(日) 22:01:25.73 ID:vBgwTiTm0
……
舞台袖で卯月ちゃんを見守る私の携帯に、安部さんから着信があった。

文香「もしもし、鷺沢ですが」

以下略



96: ◆SU.cErYd62[saga]
2017/01/08(日) 22:05:32.96 ID:vBgwTiTm0
菜々「文香ちゃん、ありすちゃんに代わってもらえますか?」

私はありすちゃんに携帯を差し出す。

ありすちゃんに罪はない。
以下略



97: ◆SU.cErYd62[saga]
2017/01/08(日) 22:07:07.02 ID:vBgwTiTm0
ありすちゃんは苦しそうに携帯を受け取る。

安部さんと話すのが辛いのだろう。

ありす「はい、橘です……」
以下略



98: ◆SU.cErYd62[saga]
2017/01/08(日) 22:08:35.01 ID:vBgwTiTm0
菜々「何をいってるんです?ありすちゃん。菜々は、ちゃんと今日ステージに立ってますよ。」

ありす「え?菜々さんは今病室にいるんじゃ……」



99: ◆SU.cErYd62[saga]
2017/01/08(日) 22:09:06.34 ID:vBgwTiTm0
菜々「そこからステージが見えますか?よ〜く見てください。何が見えますか?」

ありすちゃんがステージに立つ卯月ちゃんに視線を移す。

私も同じように卯月ちゃんの姿を視界にとらえる。
以下略



100: ◆SU.cErYd62[saga]
2017/01/08(日) 22:09:46.76 ID:vBgwTiTm0
そこには何度もピンチに陥りながらも、ファンのために必死で道を切り開く

“いつものうさみんの姿”があった。



101: ◆SU.cErYd62[saga]
2017/01/08(日) 22:11:03.07 ID:vBgwTiTm0
ありす「……うさみんです。いつものうさみんがそこにいます!」

菜々「はい、そこにはうさみんがいます。ありすちゃん、お願いがあります。どうかうさみんの力になってあげてください。うさみんに1人じゃないと教えてあげてください。だってうさみんは寂しくなると死んでしまいますから!兎だけに!」

ありす「……はい!」
以下略



102: ◆SU.cErYd62[saga]
2017/01/08(日) 22:11:38.05 ID:vBgwTiTm0
……

そうか菜々ちゃんが、“ファンである”ありすちゃんを元気にしたんだ。

私は歌いながら2階席で踊るありすちゃんに目を遣る。
以下略



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