過去ログ - 仁奈「中に入れたらなんでも仁奈のものになる靴下でごぜーますか!」
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24:名無しNIPPER[sage saga]
2017/01/09(月) 04:28:40.68 ID:3q5L74ZG0
瑞樹「んっ……」ぬりゅっ

仁奈「んはぁぇっ!?」ビクンッ

仁奈(な、なんでやがりますか今の!?前歯の裏側、口の天井のあたりを舐められて、変なかんじだったですよ……)
以下略



25:名無しNIPPER[sage saga]
2017/01/09(月) 04:29:13.03 ID:3q5L74ZG0
瑞樹「……」ちゅぽん

瑞樹「イっちゃったのよね。わかるわ」

ありす「な、な、なんてことを……!」わなわな
以下略



26:名無しNIPPER[sage saga]
2017/01/09(月) 04:29:46.07 ID:3q5L74ZG0
仁奈「……」

ありす「……」

瑞樹「……」
以下略



27:名無しNIPPER[sage saga]
2017/01/09(月) 04:30:32.29 ID:3q5L74ZG0
きらり「わぁ、仁奈ちゃんとありすちゃんに、瑞樹さんだぁ☆おっすおっす☆」

ありす「……」

瑞樹「……」
以下略



28:名無しNIPPER[sage saga]
2017/01/09(月) 04:30:58.45 ID:3q5L74ZG0
仁奈「ぷは!違うです!その靴下のせいで……!」

杏「靴下?ああこれ?」

仁奈「その中にありすちゃんと瑞樹おねーさんが入ったら仁奈から離れなくなったですよ!」
以下略



29:名無しNIPPER[sage saga]
2017/01/09(月) 04:31:41.80 ID:3q5L74ZG0
杏「なるほど、内側か。内側といえば……ねえきらり、こんな話があるんだけどさ」

きらり「ん〜?」

杏「社会学者、物理学者、そして数学者が、同じ長さの閉じたロープで最大の面積を持つ領域を囲む方法を考えている」
以下略



30:名無しNIPPER[sage saga]
2017/01/09(月) 04:32:13.60 ID:3q5L74ZG0
杏「だからこの靴下を裏返すと」

きらり「ちょっ、杏ちゃん」

杏「こうすると杏たちが、この事務所が、日本が、世界が、宇宙が仁奈のものになる〜!」
以下略



31:名無しNIPPER[sage saga]
2017/01/09(月) 04:32:39.45 ID:3q5L74ZG0
そのときとても不思議なことが起こった。市原仁奈のいる控え室の調度品、備品、問題の靴下すら含む部屋の物という物の一切が一斉に、しかしゆっくりと市原仁奈の体へと吸い寄せられ始めた。
双葉杏と諸星きらりはゆらりと立ち上がり、それら調度品と共に市原仁奈の元へと近づいて、ついには前から後ろから、固めるかのように市原仁奈を抱きしめたのである。
やがて部屋の外が騒がしくなったかと思うと、扉を開け放った日野茜が、彼女に着いてきた鷺沢文香が、通りかかった片桐早苗が、天井を突き破って専務が、床を蹴破って中野有香が、その他多くのプロダクションの仲間たちが部屋の入り口で倒れ、壁にもたれかかり、天井から溢れ、やがては起き上がり、のろのろと市原仁奈の元へ殺到した。
双葉杏や橘ありすらがそばにいるのを気にも留めず、皆が皆、市原仁奈だけを目指していた。
当の双葉杏や橘ありす、川島瑞樹、諸星きらりもまた、殺到してくる同僚たちが自分の体を踏みつけにするのも意に介さず、力の残る限り市原仁奈を抱きしめ続けた。
以下略



32:名無しNIPPER[sage saga]
2017/01/09(月) 04:33:05.31 ID:3q5L74ZG0
かつて市原仁奈であったものとその周りの何某かが直径1m程の完全な球体の塊になったかと思うと、今度は部屋の建材を引き寄せにかかった。
部屋の内外だけではない。人間が一切いなくなったビルから外を望めば、あらゆる飛翔体が、あらゆる地を這うものどもが、みな一様にこちらを目指しているではないか。
ゆえに東京の渋谷は悲しいことになった。スクランブル交差点を歩く人間たちが、交差点の信号が、ゴミをついばむカラスどもが、立ち並ぶビル群は、それらを支えていた地面のアスファルトは、ああなんと無残な。なんと残酷な。
全てを分けていた境界が今は無く、舞い上がっては人が人を裂き、ゴミがカラスをミックスし、そして砕けたアスファルトが空に舞う全てを名前のつけられない何かへと昇華していった。
全てが全てと混ざり合い、再び一つだけの境界を持つようになり、粒度が限りなく低くなったそれらは、人間が生きていればさぞ舌に嬉しいスムージーであったろう。
以下略



33:名無しNIPPER[sage saga]
2017/01/09(月) 04:33:33.55 ID:3q5L74ZG0
宇宙になった市原仁奈は収縮を続けるのみとなり、那由多の時間をかけ、元の市原仁奈の形を取り戻した。
無に漂う市原仁奈はまさしく全てであった。全てが市原仁奈であり、市原仁奈こそが全てであった。
市原仁奈は目を開いた。自分自身の中に全ての過去と全ての未来、その全てを見て、今自分が置かれている状況をすぐに察知した。自分のやるべきことはただ一つと確信した。
友達に会うため、大切な人に会うため、全てを始めるため。やることは、できることは、ただ一つだった。

以下略



34:名無しNIPPER[sage saga]
2017/01/09(月) 04:34:00.37 ID:3q5L74ZG0
2017年1月9日 都内某所

仁奈「中に入れたらなんでも仁奈のものになる靴下でごぜーますか!」

仁奈「……『入れたものがなんでも仁奈ちゃんのものになる靴下』」
以下略



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