324: ◆zPnN5fOydI[saga]
2017/02/18(土) 19:36:06.70 ID:AHr53rOv0
図書館には、当たり前だが学習用の本が多い。しかし一部、小説などの娯楽系の本が置かれており、
そこは、他の本棚よりも空きが目立っている。
325: ◆zPnN5fOydI[saga]
2017/02/18(土) 19:36:50.49 ID:AHr53rOv0
「ただいま〜!」
姉妹が笑顔で、山雲をおかえりと迎える。
326:名無しNIPPER[sage]
2017/02/18(土) 19:37:44.18 ID:1euJ5B/iO
期待
327: ◆zPnN5fOydI[saga]
2017/02/18(土) 19:37:52.95 ID:AHr53rOv0
いつも通りの時間が流れていた。遠征組が帰ってきたり、読書に飽きてトレーニングをしたりと。
山雲は周りの変化に全く気付かず、本に夢中になっていた。
328: ◆zPnN5fOydI[saga]
2017/02/18(土) 19:38:52.35 ID:AHr53rOv0
「山雲!」「うわぁ!」
山雲は丸めていた背中を勢い良く起こし、その勢いで地面に寝転んだ。
329: ◆zPnN5fOydI[saga]
2017/02/18(土) 19:39:32.97 ID:AHr53rOv0
「山雲、部屋戻ったら、座学をやりましょう。できるだけ、早く追いつきたいでしょ」
朝雲の誘いに、山雲は小さく頷く。本当はそんなことよりも、本を読みたかった。
330: ◆zPnN5fOydI[saga]
2017/02/18(土) 19:40:29.65 ID:AHr53rOv0
別の家庭菜園の本も読みたいと思った。そして同時に、家庭菜園をやってみたいと思った。
しかし図書館に置いてある家庭菜園の本は、この入門書1冊のみであった。
331: ◆zPnN5fOydI[saga]
2017/02/18(土) 19:42:59.53 ID:AHr53rOv0
***
鎮守府は慢性的に、1つの重大な問題を抱えていた。
332: ◆zPnN5fOydI[saga]
2017/02/18(土) 19:44:05.63 ID:AHr53rOv0
出撃にふさわしい艦娘もいれば、そうでない艦娘もいるのだ。
そして同様に、遠征にふさわしい艦娘もいれば、雑務にふさわしい艦娘もいるのだ。
333: ◆zPnN5fOydI[saga]
2017/02/18(土) 19:45:34.61 ID:AHr53rOv0
任務待機中の艦娘の1人である山雲は、日々、いかに家庭菜園を実現するかを考えていた。
着任したては忙しかった山雲も、数週間もすれば、要領をつかめてくる。
334: ◆zPnN5fOydI[saga]
2017/02/18(土) 19:46:12.94 ID:AHr53rOv0
「はーい」
中から衣笠が出てくる。山雲は初めて会う人に対し緊張を高まらせながら、青葉を呼んでもらう。
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