527: ◆zPnN5fOydI[saga]
2017/02/19(日) 14:39:23.00 ID:ZIrYiIaw0
興奮が募り、北上は提督に、皆の前で、勢い良く抱きついた。
周りの艦娘は皆、唖然とした。ただの任務であると、思っていたのだ。
528: ◆zPnN5fOydI[saga]
2017/02/19(日) 14:40:06.98 ID:ZIrYiIaw0
拍手の音が、さらにさらに大きくなった。2人の頭部は、真っ赤に火照り、湯気が出ていた。
皆が興奮し、大きな拍手に包まれた開場でただ1人、朝潮だけは、呆然と突っ立っていた。
529: ◆zPnN5fOydI[saga]
2017/02/19(日) 14:40:36.26 ID:ZIrYiIaw0
「朝潮さん、どうしましたか?」
哨戒から戻ってきた三日月が、朝潮に話しかけた。そして朝潮は、我に返った。
530: ◆zPnN5fOydI[saga]
2017/02/19(日) 14:41:09.87 ID:ZIrYiIaw0
拍手は徐々に鎮まり、お菓子を食べる。自家製のさつまいものお菓子が、大量にあった。
そしてさらに、めったに食べることのできない間宮のアイスが、全員分、あった。
531: ◆zPnN5fOydI[saga]
2017/02/19(日) 14:41:40.09 ID:ZIrYiIaw0
「ありがとう、満潮。じゃあ、おかえしに」
時雨も同じことを、満潮にした。そして2人は顔を見合わせて、微笑みあった。
532: ◆zPnN5fOydI[saga]
2017/02/19(日) 14:42:07.32 ID:ZIrYiIaw0
「美味しいですね、自家製って」
「はい。しかも山雲いわく、まだまだ大量に残っているみたいで。間宮さんにも渡しているみたいです」
533: ◆zPnN5fOydI[saga]
2017/02/19(日) 14:43:03.50 ID:ZIrYiIaw0
朝潮が興奮気味に、嬉しそうに、山雲の自慢をする。
離れたところにいる山雲は、それを聞いて、赤面した。
534: ◆zPnN5fOydI[saga]
2017/02/19(日) 14:43:32.22 ID:ZIrYiIaw0
「ほらほらぁ! 青葉の照れた顔、撮っちゃうよ〜!」
「青葉のカメラ返してよお! なんで青葉を撮るのさあ、青葉はいいんだよ〜!」
535: ◆zPnN5fOydI[saga]
2017/02/19(日) 14:43:59.13 ID:ZIrYiIaw0
***
朝潮は、上機嫌で鎮守府を歩いていた。出撃に出て、帰ってきたところだった。
536: ◆zPnN5fOydI[saga]
2017/02/19(日) 14:45:08.97 ID:ZIrYiIaw0
「はい、三日月さんもですか?」
「そうです。一緒に食べましょう」
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