2:名無しNIPPER[saga]
2017/01/09(月) 23:17:54.79 ID:A6ibG+pUo
ある日突然、それは起こった。
白坂小梅が歌えなくなった。
白坂小梅が踊れなくなった。
3:名無しNIPPER[saga]
2017/01/09(月) 23:18:21.83 ID:A6ibG+pUo
何があったのかと聞いても首を振るだけ。
やる気が無いというわけもなく、急遽呼び出されたトレーナーのレッスンを熱心に受けている。
そのレッスンを見ていたプロデューサーは確信する。
4:名無しNIPPER[saga]
2017/01/09(月) 23:18:57.87 ID:A6ibG+pUo
話し方が少し変わっていた。ほんの少しだけ。
気付いたのはプロデューサーだけでなく、幸子、乃々、輝子の三人。そして涼も。
ほんの少し、しかし拭えない違和感。
5:名無しNIPPER[saga]
2017/01/09(月) 23:19:46.15 ID:A6ibG+pUo
――なあ、小梅。何があったんだ
「何も……ないよ?」
6:名無しNIPPER[saga]
2017/01/09(月) 23:20:27.11 ID:A6ibG+pUo
――緊急入院ってことで少しは時間は稼げる。その間にレッスンしなおすか、理由をはっきりするか
「……はい」
7:名無しNIPPER[saga]
2017/01/09(月) 23:20:54.04 ID:A6ibG+pUo
――お疲れ
「……プロデューサーさん」
8:名無しNIPPER[saga]
2017/01/09(月) 23:21:21.14 ID:A6ibG+pUo
「……ドリームキャッチャーだよ」
――思い出した。ネイティブインディアンに伝わってるってやつか
9:名無しNIPPER[saga]
2017/01/09(月) 23:21:48.94 ID:A6ibG+pUo
「駄目」
素早い返事。一度目の大声が無ければ、これも大声だったのだろうなと思えるほどの強い口調。
関係あるのは確かじゃないか、とは口にせず、プロデューサーはその場を退く。
10:名無しNIPPER[saga]
2017/01/09(月) 23:22:20.96 ID:A6ibG+pUo
涼は答える。
わからないと。
わからないが何かが違うと。
11:名無しNIPPER[saga]
2017/01/09(月) 23:22:48.81 ID:A6ibG+pUo
箇条書きにしてそれぞれを個別に挙げてみるならば、全てが紛れもない小梅の言動。
しかし繋げるとそれは、途端に色褪せて別人の行動となる。
小梅に詳しい。本人と見紛うレベルで詳しい。
12:名無しNIPPER[saga]
2017/01/09(月) 23:23:17.23 ID:A6ibG+pUo
――いいか、小梅
――最初に言っておく、俺はお前の味方だ
――だから、正直に答えて欲しい。誰のためでもない、お前を守るためだ
――何があった。お前と“あの子”の間に
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