過去ログ - 市原仁奈「はじめてのおしょくじ」
1- 20
2: ◆8ozqV8dCI2[saga]
2017/01/10(火) 22:42:19.97 ID:1vmwn4+80
やれやれ、俺は疲れているみたいだ。

今日はもう早く寝た方がいいな。

悪い、親父。今日も店は手伝えそうにないわ。
以下略



3: ◆8ozqV8dCI2[saga]
2017/01/10(火) 22:48:14.28 ID:1vmwn4+80
俺は物音を立てないようにでかうさぎの背後に回った。

そして肩(うさぎに肩ってあるのか?)を掴む。

「おい」
以下略



4: ◆8ozqV8dCI2[saga]
2017/01/10(火) 22:50:32.41 ID:1vmwn4+80
なんだ、うさぎじゃなかったのか。

いやいや、わかってたさ。

人間の子供ぐらい大きい二足歩行するうさぎなんているわけないだろう。
以下略



5: ◆8ozqV8dCI2[saga]
2017/01/10(火) 22:53:02.13 ID:1vmwn4+80
うさぎ少女はこちらを見ながら、びくびくと震えている。

歳上の男子高校生にいきなり声をかけられたんだ、当然だろう。

というか、このまま泣き出されでもしたらまずい。
以下略



6: ◆8ozqV8dCI2[saga]
2017/01/10(火) 22:54:52.47 ID:1vmwn4+80
さて、どうしたものか。

こうしているうちに親が迎えにくればいいけれど、一向に誰も来ない。

仕方ない。親父に言って、店の中で待たせるか、と考えたところで。
以下略



7: ◆8ozqV8dCI2[saga]
2017/01/10(火) 22:57:36.01 ID:1vmwn4+80
殴られた、親父に。

「こんな小さい子に手を出しやがって!」

「出してねえよ!」
以下略



8: ◆8ozqV8dCI2[saga]
2017/01/10(火) 23:05:25.46 ID:1vmwn4+80
殴られた、何も言ってないのに。

「考えてることが顔に出てやがんだよ、お前は」

「親父に言われたくねえよ。っていうか子供に暴力シーン見せんな。怯えるだろうが」
以下略



9: ◆8ozqV8dCI2[saga]
2017/01/10(火) 23:07:36.78 ID:1vmwn4+80
「とりあえず、何か飯作って作ってやってくれ。腹減ってるみてえだ」

「おう」

「あ、あと俺の分も。夕飯食ってなかった」
以下略



10: ◆8ozqV8dCI2[saga]
2017/01/10(火) 23:10:45.70 ID:1vmwn4+80
ギャーギャーと、低レベルな争いを始めた俺達を止めたのは少女の一声だった。

「あ、あの、お金、あり、あります」

ぴたっと俺達は喧嘩を止め、親父が優しげな声(どう聞いても全然優しげじゃないけど、親父なりに頑張ったんだ。諦めてくれ)で少女に必要ないと言い聞かせる。
以下略



11: ◆8ozqV8dCI2[saga]
2017/01/10(火) 23:14:04.55 ID:1vmwn4+80
あと、初めてのおつかいを見てる気分って、こんななのかもしれない。

変な意味ではなく、見ていて和む。

横では親父の顔も微笑ましいものを見る綻んだものになっている。キモい。
以下略



12: ◆8ozqV8dCI2[saga]
2017/01/10(火) 23:15:58.80 ID:1vmwn4+80
「はい、お待ち」

親父が目の前にハンバーグ定食を置く。

ウチの客は基本的に仕事帰りのオッサンばかりで、子供はあまりこない。
以下略



44Res/21.65 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice